参議院予算委員会で機密費を追及
3月16日(金)、19日(月)と2日間参議院の予算委員会で機密費について質問。いっぱい質問したいテーマはあるけれど、毒を食らわば皿まで(?)。とことんとことんやらなくっちゃと機密費について質問。
16日、森総理にまず、「あなたが料亭に行っている費用は誰が払っているのか」と聞いても「いろいろあって…」と答えて、まともに答えない。「いろいろあって」ということは、逆に、機密費を使っていることを否定しないのだ。それにしても総理、河野外務大臣、福田官房長官は、うそばっかりついている。お餞別をもらったという証言も、払ったという証言もメモもあるのに、官房長官は「餞別を払ったことはない。払っていたとしたら責任をとる」と言明。松尾元要人外国訪問支援室長は、すべての国について一泊460ドルという差額の見積書を提出していたと言われている。こんな見積書を通して、みんな知っていたグルなのだ。うーん。がんばって、機密費を減額したい。ガイドラインを作ることや情報公開も要求。
19日(月)には、宮沢財務大臣に「いわゆる餞別を国会議員や役人・評論家に配る事や、選挙のために使う事は、財政法が禁止する目的外使用か」と聞きました。宮沢さんは、いずれについても「目的外使用である」とは答えませんでした。自分の陣営の選挙のために使っても目的外使用になるとは言わなかったのだ。これこそが、機密費の問題点である。結局、融通無碍に使えるのである。こんな機密費だったらやめた方がいい。
参議院予算委員会(3月16日、19日)の会議録はここをクリック
◆ 参議院本会議で、3月26日、社民党を代表して予算案に対する反対党論を行いました。
私は、社会民主党・護憲連合を代表し、二〇〇一年度の政府予算案に反対、野党三党提出の修正案に賛成する討論を行います。
政府予算案では、一般歳出規模は四十八兆六千五百億円と過去最高になっており、しかも相も変わらぬ公共事業中心の予算です。このことは、建設業の構造改革をおくらせ、中長期的な成長阻害要因ともなっています。
公債依存率は相変わらず三四・三%と依然高水準で、財政健全化の足がかりとするにはほど遠い内容です。二〇〇一年度末には、国と地方を合わせた長期債務残高は六百六十六兆円にも膨れ上がります。もはや債務が限界に達していることはだれが見ても明らかです。
このような中で、政府予算案では三千億円もの公共事業予備費が計上されています。七月の参議院選挙を与党に有利にしようという意図が余りにも露骨であり、このような予算計上が続けられる限り現在の政府・与党による財政健全化へ向けた対策は全く不可能です。
さらに、防衛関係費が前年度に引き続き増額になっていることも問題です。
朝鮮半島における南北和解の進展など、北東アジアの状況の変化を踏まえるなら防衛費はもっと大胆に削減できるはずです。日本が率先してアジアの緊張緩和をつくり出していくという未来志向の発想へと転換を図るべきです。
そして、えひめ丸沈没事件を起こし、NLPで基地周辺に騒音をばらまき、アクロバット飛行で小中学校の運動会を台なしにし、沖縄で強姦事件、放火事件を起こすような米軍に対し思いやり予算を支出する必要はありません。これも大幅に削減すべきです。
二十世紀は間違いなく戦争の世紀でした。二十一世紀は平和の世紀とすべきです。
社民党は、北東アジア安全保障機構の創設に向けて努力をしています。戦争のために血を流すのではなく平和のために汗を流す、そのことが必要であり、そのように予算を組むべきなのです。
さて、予算委員会においては機密費問題とKSD疑惑の解明も重要なテーマでした。
まず、機密費の問題について述べます。
政府予算案は、いわゆる機密費の問題点がこれほどまでに指摘されているにもかかわらず、抜本的改革はおろか、官房機密費十六億二千四百五万八千円、外交機密費五十五億六千五百七十八万七千円は、一円も減額されてはおりません。これでは、政治が国民の信頼を取り戻すことはできません。機密費の削減を盛り込んだ野党三党提出の修正案こそが可決されるべきです。
外務省の外交機密費から内閣官房の官房機密費に上納が行われていることは、委員会でも何度も質問されています。古川メモと言われる上納の段取りを記した資料、内閣官房から外務省に上納を要求する支出依頼書、外交機密費が予算編成段階から内閣官房分と外務省分に区分されているという証言など、疑惑を裏づけるさまざまな指摘が行われています。しかし、古川メモの作成者と名指しされた現在の古川官房副長官の釈明も行われず、さまざまな疑惑を晴らす明確な答弁も予算委員会の中では行われませんでした。
松尾元要人外国訪問支援室長が内閣官房に対して出した見積書には、アメリカであろうとサウジアラビアであろうと、海外出張の宿泊費はすべて一泊四百六十ドルと書かれていたと言われています。このような見積書を全くチェックもせず見逃してきた内閣官房の責任は極めて重大です。
いや、通常であれば、このような見積書を見て全く不審に思わないということはあり得ません。内閣官房は、機密費が差額だけではなくさまざまなことに使われていたことを知りながら、支出を許していたという疑惑を払拭できません。内閣官房長官は、松尾元室長へ官房機密費支出はすべて首席内閣参事官の指示で外務省から出向している総理秘書官付の官邸事務官によって行われていることを認めています。このことは、むしろ松尾元室長が官房機密費を不正に引き出すための窓口にすぎなかったのではないか、この不正に引き出した資金は外務官僚のスペシャルファンドだったのではないかという疑惑さえ想起させるものです。
横領された被害総額はいまだに明らかにされておらず、総理官邸から引き出された十億円近い金額は、松尾元室長一人が使ったとは到底思えません。
予算委員会で私は宮澤財務大臣に質問をしました。官房機密費をいわゆるおせんべつとして国会議員に配ることは財政法が禁止する目的外使用に当たるか、役人に手当として払うことは目的外使用か、選挙に使うことは目的外使用か、評論家に配ることは目的外使用かと聞きました。宮澤財務大臣の答弁は、目的外使用には当たらないというものでした。融通無碍に使える巨大なお財布、まさにこのことこそが機密費の問題です。
沖縄の県知事選挙のときに、稲嶺陣営に対して機密費七千万円が使われたのではないかという報道もあります。自分たちの陣営のために選挙に使おうが、国会議員や役人にいわゆるおせんべつとして配ろうが、評論家に配ろうが、自分たちの飲み食いに使おうが、財政法が厳格に規定している目的外使用に当たらないという解釈そのものが問題です。
機密費は、他人に自分の言うことを聞かせるために配るきびだんごであり、政権維持装置です。政治を腐らせ、役所も腐らせています。
国会議員や役人へのいわゆるおせんべつや手当として配ることも、評論家に配ることも、選挙に配ることも、直ちにやめるべきです。今本当に求められていることは、まず第一に、機密費予算を減額することです。第二に、外交機密費と官房機密費の使途の公開システムをつくること。第三に、機密費における目的外使用のガイドラインをつくることです。
次に、KSD疑惑について述べます。
村上正邦元参議院議員は受託収賄罪で起訴されましたが、多くの問題点は明白に残っています。
まず第一に、額賀福志郎前経済財政政策担当大臣の政治倫理審査会での弁明は、さらに疑惑が深まったとしか言いようのない内容です。KSDの巨額のお金が政界にどう流れ込んだかについて、きちんとメスを入れるべきです。
第二に、KSD側が村上元議員らの参議院選比例区の名簿順位を上げるために架空の党員をでっち上げ、十五億円余りを自民党に納入したとされる架空党員疑惑です。これは、収賄罪、政治資金規正法違反、私文書偽造罪などが成立するものです。
第三に、税金を政党に交付する政党助成法が創設され、政治家個人向けの企業・団体献金は昨年一月に廃止されたにもかかわらず、支部を含む政党への企業献金を制限しなかったために迂回献金が横行していることです。政党への企業・団体献金を禁止する政治資金規正法の法改正が必要です。それなくして政治と業界とのお金の癒着を断ち切ることはできません。
リンカーンは、人民の人民による人民のための政治と言いました。KSD疑惑と機密費の問題は、自分の自分による自分のための政治、そして自民党の自民党による自民党のための政治になっていることを具体的に明らかにしました。
愛国心と道徳を人一倍言っていた人たちが、権力を自分のために、私利私欲のために使ってきた。このことこそが現在の政治不信の大きな理由ではないでしょうか。一部の人間が政治を牛耳り、予算を牛耳り、権力を牛耳っている中で、人々は決して幸せにはなりません。予算が一部の人たちにしか行き渡らず、全国民に回っていかず、国民に安心を与えることができないということこそがこの不況の大きな原因の一つです。
このようなことに何の反省もない予算案を断じて認めることはできません。何の反省もない旧態依然の予算案を提出した森内閣の退陣を強く求め、私の討論を終わります。(拍手)
1月24日、閉会中に開かれた参議院の決算委員会で、官房機密費と外交機密費の流用問題を追求しました。この問題は、いままでも参議院の委員会の中で質問してきましたが、やっと少しずつ明るみに出てきたという感じです。
<1月24日決算委員会の質問>
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