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名古屋刑務所暴行事件


 刑務所問題に取り組んできて、1985年以降保護房で亡くなった人の例を出して欲しいと法務省に言ったところ、過去3年分だけだしてきました。5人が亡くなっていますし、病院に運ばれた人は、3人です。
 名古屋刑務所は、2002年5月に一人死亡し、9月に重傷を負わされています。そして、2001年12月にやはり一人亡くなっています。あまりに短期間に死亡や重傷のケースがでてきて、本当に変だと思いました。
 法務省に聞いても、国会で質問という形でとりあげても、2001年12月のケースは、「自分で肛門に指を入れて、直腸に傷がついて、腹膜炎で死亡した」というものでした。「そんな説明絶対におかしい。きちんと調査すべきだ」と国会で、去年の11月、12月と質問をしました。12月4日に、名古屋刑務所へ行き、保護房にはいり、所長に対しても、「自傷行為で直腸が傷ついて死ぬなんでおかしい」と質問をしました。
 先日、押さえつけて、消防のときに使うホースを使って、肛門に放水し、直腸破裂で死亡したことを理由に副看守が逮捕されました。拷問死ということと拷問のやり方にショックを受けました。
 ようやく事実が明らかになりました。
 こんなんだったら、刑務所で仮にころされても闇から闇に葬りさられることになります。
 しかもわたしは、ずっーとウソをつかれていたのだと怒っています。
 加害者の人たちは、わたしに対してウソをついていたわけだし、ちょっと考えてもおかしい死亡理由を法務省の幹部は、おかしいと思わなかったというのも変です。しかも実はこの内部告発は、12月のうちに法務省の対策チームに届いていたわけですから、ずっーと隠していたことにも納得がいきません。
 もうこんなひどい事件が起きないようにするためには、まず、第1に、人権救済機関を法務省の外局に置く今のような人権擁護法案ではダメで、独立した人権救済機関をつくるべきです。
 第2に、拷問等禁止条約の選択議定書を日本は、批准して、国際機関による刑務所への査察がなされるようにすべきです。批准しない理由はありません。
 第3に、刑務所で働く刑務官のひとたちに、団結権を与えることです。去年11月、ILOは、公務員に労働基本権を与えるように日本政府に対して、勧告をだしましたが、そのなかで、刑務官に団結権を与えるように勧告を与えています。
 拷問死が起きないように制度をきちんと作っていきたいと思っています。

名古屋刑務所暴行事件 福島瑞穂議員関係 時系列(2002年)
10月  4日 
名古屋刑務所記者会見
名古屋刑務所保護房内に於いて02年5月に死亡事故、9月に重傷事故が発生したと発表
 10月  9日 福島瑞穂 法務省矯正局児玉保安課長より第一回ヒアリング
主に02年5月9月の二事案を聞く。その際、これらの事案のみでなく過去の死亡案件(1985年以降の保護房収容者死亡事案及び病院移送事案の件数と中身)について調査と結果資料を要求
 10月29日 福島瑞穂 法務省矯正局より第二回ヒアリング この時にはじめて過去三年間の保護房収容者死亡事案が明らかになる(含 01年12月名古屋刑務所腹膜炎死亡者ケース)
           過去3年分のデータをもらったところ、01年12月にも死亡ケースがあることがこのとき判明(01年12月名古屋刑務所死亡ケース)この件につき、死亡理由を尋ねたところ、保安課長より「肛門に指を入れるなどの自傷行為が始まり、死亡した。死因は直           腸の裂傷による腹膜炎である」との回答。外部に今までこのケースを発表したかを聞いたところ、「特にしていない」との回答。 
 10月31日 福島瑞穂 法務委員会にて中井矯正局長に「保護房内での死亡者件数につき3年分だけではなくもっと公表する」よう要求(要求のみ)
 11月11日 福島瑞穂 法務省矯正局保安課長より第三回ヒアリング
 11月12日 法務大臣会見 「同様のことが他の施設ではあったとは聞いていない」
 11月18日 福島瑞穂 法務省矯正局よりヒアリングの追加回答
過去3年間の保護房収容事案につき、各人の持病と制圧があったか聞きたい→持病に関してはプライバシーがあるので回答は差し控える、制圧に関してはいずれも現在までの調査の結果、なかったようである。 いずれも保安課長より
 11月19日 福島瑞穂 法務委員会にて、01年12月の腹膜炎死亡ケースにつき質問 「腹膜炎で死亡した、肛門に自分で指を入れて腹膜炎で死亡したといわれているんですね。でも、そういうので腹膜炎で死ぬのかどうか、いささか疑問を持っております」 矯正局長「・・お尋ねの件に答えますと、平成13年12月に名古屋刑務所におきまして、保護房に収容されていた受刑者に対して暴行等のおそれがあるということから革手錠を使用したものであり、その後、これが薄らいだため革手錠を解除いたしましたところ、自傷行為によると思われる腹膜炎を生じ、保護房の収容を解除した翌日、死亡に至ったものとの報告を受けているわけでございます」 福島瑞穂「・・ただ、死んだ理由がやはり非常に変だという風に思いますので、この点についても、今後、明らかにしてくださるようにお願いします。」「ところで、過去10年間における保護房収容者の死亡事案、病院移送事案について資料を出してほしいという風に言っておりますが、これは出していただけるでしょうか」
矯正局長「現在までのところ、委員の要求にお答えいたしまして提出した範囲以外のものは差し控えさせていただきたいと思います」
 11月27日 法務省 矯正局長通達「革手錠使用状況の報告等について」を発出
 12月  4日 福島瑞穂 法務委員会有志メンバーと名古屋刑務所視察 
 12月10日 福島瑞穂 法務委員会にて、01年12月腹膜炎死亡ケースにつき質問  「肛門に自分の指を入れて自傷行為で腹膜炎という報告なんですが、本当にそれで腹膜炎になるのかと思います。」 矯正局長「・・・13年の12月14日に、着衣の臀部に出血の跡が認められたために医師が診察したところ、肛門直腸裂傷が認められたと。そこで、保護房収容を解除し、刑務所の医務部で手術を行ったものの、12月の15日に急死したと、こういう報告を受けております。」 福島議員「私が非常に疑問に思うのは、申し訳ないんですが、名古屋の前所長さんは、はじめ記者会見で、制圧は正当行為であったということを今年の二つのケースについて言っていたわけです。ですから、去年のケースについて自傷行為で問題がないという報告が上がっておりますけれども、本当にそうなのかということを是非調査をしていただきたいということを申し上げたいと思います。」

 



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