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上田恵子さん(33歳/社民党参議院選挙予定候補/神奈川県)
福島瑞穂 |
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福島 上田さんは、若くて実力派っていう感じなんですが、経歴はすごく華麗ですよね。慶應大学法学部を出て、三和総研で公共政策部、イギリスのエセックス大学院で国際人権法、その後企業に勤めて、それから原よう子さんの公設秘書としてバリバリバリバリやってこられました。私は、若くて、女性で、しかも実力派ということで、すごい!すばらしい!っていうふうに思っています。上田さんご自身の政治に対する思いをお話しくださいますか。
上田 経歴に関しては、今までやりたいことをやってきた結果がこうだったということで―。
福島 でも、33歳なんだよね。若い若い。
上田 ありがとうございます。政治は、わりと昔から好きだったんです。「何かが正しい形である」というものではなくて、みながつくっていって、それが動く。動くから、それを自分たちが変え得るものだと思うんです。
自民党の政治がずっと続いてきて、もしかしたらいい面もあっただろうと思います。でも、今は、この政治ではもうダメだというところの最後の最後まで来ているわけですね。それを変えることができないから、みんなすごく苦しんでいて、みんなすごく不利益をこうむっているにも関わらず、でも、やはり、今のままのほうが、今までやってきたんだから、このまま行けばいいやという安易な流れで、変えることができない。このまま、ずるずると一緒に腐っていくというのは、私は、もうどうしても許せない。
福島 公共政策部では、どんなことをやってらしたんですか。
上田 基本的には、省庁とか地方自治体の政策立案の際に、その元になるデータづくりとか調査を行うのが、この部署でした。
福島 非常に印象的なのは、東京都が女性に対する意識調査をやって、国よりも先に初めて女性に対する暴力の調査をしましたよね。あれをおやりになっていたんですよね。
上田 それは、自分でもとても誇れることの1つです。ただ、そのときに私は、三和総研という企業の仕事としてだけでなく、アムネスティ・インターナショナルというNGOでも活動していて、このとき女性の人権チームとともに参加していたんです。東京都の男女平等意識調査の中に、アムネスティで活動して得たいろいろなものが反映できたというのは、そしてそれが、密室のバイオレンスに関する全国で初めての質問だったということで、私はNGOでの活動と仕事をいい形で発揮できたというふうに思っています。
●相当怒っていますよ―憲法調査会
福島 ところで、立候補を決意するって、すごいことです。「よくぞ決心してくれた!」という感じですけれど、33歳、おんな、立候補を決意したときは、どうでしたか。
上田 原さんの秘書になるときは非常に迷ったんですが、実は、今回立候補するときよりも、そのときのほうが、ここだけの話、結構迷って…。(笑)
福島 (笑)でも、自分のことだもんね、立候補って。
上田 ただ、原さんの秘書になって、知らなかったことがたくさん…。こんなことが永田町で起こっているというのを山のように感じました。
福島 憲法調査会でも、すごい議論してますもんね。
上田 そうですよね。ひどい話ですよね。
福島 上田さん、すごい怒っているもんね。
上田 相当怒っていますよ。(笑)
福島 土井さんも、30年経っても、いつも鼻をふくらませて毎回新鮮に怒るから、あれは必要ですよね。こんなもんだろうってなったら、ダメだもんね。
上田 それはお終いですよね。中に入ってみて、本当に毎日毎日怒るようなことが起きているときに、やっぱり、できれば、こんなことが起こっていて、これじゃいけないんじゃないかって訴えたい気持ちはすごく強かったです。ただ私は、秘書だったので、原さんの活動を通して言うということで、原さんといつもディスカッションして、いろんな原稿に私の意見を反映してもらったりとか、そういう形で一生懸命やってはいたんですが、やっぱり、直接ではないですよね。今回、直接、自分の声で、そして自分の考えを100%そこに投入して、皆さんに訴えることができるチャンスをいただいたのは、本当にありがたいことだと思っていまして…。
福島 国会に来たら、何をやりたいですか。
上田 1つは、有権者の皆さんにお話しした私の政策を実現するためにがんばりたい。それは、私の視点をきちっと反映させて、各審議とかをやっていく。そして、必要な議論をつくっていくということをやりたい。それから、もう1つは、女性、特に若い女性たちに政治に興味を持っていただいて、国会にどんどん乗り込んでいけるような体制づくり。例えば、自分の秘書は、次は議員というふうに決定してスパルタ教育をやるとか(笑)。もう1つは、30代の、これ、女性だけじゃなくて、男性も含めて、ともに考えていって、できれば行動に移していってもらうために、いろんな議論でもそうですし、政治学校みたいなのをつくってもいいと思う。そういうことをやりたいですね。
●「行動=かっこいい」というコンセンサスのある社会
福島 政治や法律って、遠いところにあるものではなくて、実は近いじゃないですか。夫婦別姓選択制などの導入はまさにそうだけれど、そこをうまく見せることができれば、と思いますよね。参議院選挙が終わったら有事法制が出てくるといわれているでしょう。もちろん、それは阻止したいのだけれど、憲法調査会はできたときに合意事項があって、5年をめどに結論を出すといわれています。今度の7月に選ばれる人が6年間任期を持つわけだから、どんな人が今度の参議院選挙で選ばれるかが、憲法を生かすか殺すかを決めるでしょう。そういう意味でも、これから世の中がどーんと暗くなっていくのか、ある程度希望が持てるような明るいものになっていくのか、まさに問われるという気がしますよね。
上田 憲法の問題もそうなんですけれども、やっぱり、きっちりと違うということを言わなきゃいけないですし、あと、この間、亀井さんが、集団的自衛権ということを言い出したじゃないですか。
福島 鳩山由紀夫さんや小泉首相も言ってますよね。
上田 これまで、一応明言してこなかったので、いろんな事象が起こっていますよね。有事法制を検討するとか、奉仕活動の義務化とか。
福島 教科書問題とか。
上田 ええ。一つひとつだとわかりにくいけれども、流れにすると、ある方向に行っているんじゃないかと感じます。これまで決定的な一打がなかったけれども、一連の発言で、本当に一つの危ない方向に行くっていうことが、みんなわかったと思うんですね。だとしたら、今の少なくとも私たちの世代の人たち、それから、たぶん私の親たちもおばあちゃんたちも絶対そっちの方向に行かない、行ってはいけないということは、コンセンサスとしてあると思うんです。その皆さんの気持ちを、きっちりと代弁していくというのは、本当に大切なことだと思います。
私は、やっぱり、これから自分が結婚もし、子供も産み―とあってほしいと思っていますけれど(笑)―そういう世代として、絶対いやですよね。
ただ残念なのは、30代の人たちっていうのは、意識も高いし、教育も結構受けてきた年代だし、そういう意味では、いろんなことを考えているんだけれど、それが居酒屋の話で終わっちゃっている。
福島 社会を変えることにつながらないんだよね。
上田 それでは本当にこの社会を変えることはできないっていうことを強く訴えたい。できれば、行動することが恥ずかしかったり、ダサいことじゃなくて―
福島 かっこいい! と。
上田 自分たちの社会のことなんですから、責任を持つ。自分の子供に責任を持ったり、自分自身に責任を持つためにも、行動することがかっこいいということが、皆のコンセンサスになるような社会にしたい。実際に、そういう行動が動かす社会にしたいと思います。
福島 そうね。社会は私たちの手で変えられるっていうことを、見える形でやっていきたいですよね。
上田 今までサラリーウーマンをやっていましたから、自分の職場という小さな空間、社会の中で「おかしい」と声をあげることがなかなか難しいことはわかるんですよね。
福島 セクシュアル・ハラスメントも、いじめもそうですよね。
上田 そういうことを一つひとつ、自分がそれぞれいる場所で変えていくということをみんなでやれればなあと思います。
福島 希望の組織化をやっていこうっていうことですよね。じゃ、これから「きりり、さわやか。政治を変える!」で一緒にがんばりましょう。
上田 がんばりましょう。よろしくお願いします。
福島 こちらこそ。
上田 ありがとうございます。
〔2001.4 福島事務所にて〕 |