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2000年6月5日発行
11 号



   
「神の国」から「人の社会」へ
   
国会報告
いい法律、悪い法律どんどん通る 国会の動き、要注意・要チェック
   
対談1
 東門(とうもん)みつ子さん・福島瑞穂
「平和発信と男女平等参画を進めたい」
   
対談2
安田せつ子さん・福島瑞穂
「命や環境を最優先する政治に変えよう」
   
書評
共生と協調の社会へ向けて―未来への扉を開く
 『聖杯と剣』〈リーアン・アイスラー著/法政大学出版局〉
(評者:戸田綾美)
コラム:「なぜ西村真悟さんは強姦発言を連発するのか」
   
OPINION
大詰めを迎えた「自然エネルギー促進法」
飯田哲也
 「やり直せるよ」というメッセージ ―アミティの哲学―
 坂上 香
   
MIZUHO NOTES
   
 
   
   

 

00/06/05
発行

No.11
〒100-8962 参議院議員会館506号室 参議院代表番号:03-3581-3111
電話:03-3508-8506 FAX:03-3500-4640 E-mail:mizuho-office@jca.apc.org

「神の国」から「人の社会」へ

福島瑞穂
 神道政治連盟国会議員懇談会結成30周年記念祝賀会で、「日本の国、まさに天皇を中心にしている神の国であるということを、国民のみなさんにしっかりと承知していただくこと。その思いでわれわれが活動をして30年になった」と述べた。森総理は明らかに国家神道主義者である。
 神道政治連盟には、230人の自民党の国会議員が属している。綱領は5つあり、「神道の精神を以って、日本国国政の基礎を確立せんことを期す」というものがある。活動としては、夫婦別姓選択制反対運動、国旗・国歌法法制化、憲法調査会の設置、「昭和の日」制定運動などに取り組んでいる。
 森総理の発言は、「失言」などでは全くなく、神道政治連盟の考え方を素直に表現したのである。自分自身の思想・信条であるから、撤回などしないのである。
 私は、国会は、実は、大日本帝国憲法下にあるのではないかと思うことがあった。「個人の尊厳」や「基本的人権」が大嫌いというか全くわかっていないという人は多い。森総理は答弁で「国を思う心を育てる」と言っているし、なんといっても彼の座右の銘は「滅私奉公」である。
 1人ひとりが生き生き生きることを「私物化された公」が押しつぶす時代が始まっているのではないか。どんな人もこの社会の一員で自己実現の権利を持つ、どんな人もこの社会で生き直せるのだということを「公」「正義」というマジックを使って、押しつぶしていこうとしているのではないか。
 それにしても「神の国」には驚いた。大日本帝国憲法下のほうが心地良い、女が生意気になっていいことは何もないと思う人たちが、国会を牛耳り、社会を牛耳っているのである。自民党は2世・3世議員が半分を占める。家督相続制のもとに生き、地バン・看バン・カバンといった既得権益を引きつぐことにきゅうきゅうとしている人たちには、本当に痛みがない。
 21世紀を決める総選挙。腐った政治を変えられるチャンスのときである。「アナクロおやじは国会から出ていけ」と、心から思う。お互いがんばりましょう。







 

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