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2008年

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参議院 予算委員会 2008年3月17日

◆平成十九年度予算案



       ◆劣化ウラン弾について◆
       ◆クラスター爆弾について◆
       ◆思いやり予算について◆
       ◆「あたご」、イージス艦の問題について◆


 


◆劣化ウラン弾について◆



○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
 まず、劣化ウラン弾についてお聞きをします。
 去年十二月、国連の総会で議決がありました。五月までに日本政府が意見を国連事務総長に対して言うことになっております。日本は被爆国、劣化ウラン弾の廃絶に向けてリーダーシップを是非取っていただきたい。いかがでしょうか。

○国務大臣(高村正彦君) 我が国は、昨年の国連総会におきまして、劣化ウラン弾決議に賛成票を投じたわけであります。これは、劣化ウラン弾が健康や環境に与え得る影響について国際機関による調査等が行われており、かかる調査の動向等を注視していくとの立場から賛成したものでございます。
 日本が意見を言うについては、この知見を持った国際機関がどういう調査を出すかと、このことについて注視していきたいと、こう思っております。

○福島みずほ君 是非、ここで廃止に向けて注視すると同時に、意見表明を求められているわけですから、日本がイニシアチブを取ってほしい。いかがでしょうか。

○国務大臣(高村正彦君) 健康や環境に与える影響について国際機関が今調査をしておりますので、その調査結果を全く見ないまま、分からないままイニシアチブというのはなかなか取りにくいと。このことについて今調査をやっているので、この調査を注視していきたいと、こう思っております。

○福島みずほ君 北欧諸国がそうであるように、予防原則に基づいて、これは日本は被爆国ですので踏み込んでもらいたい。いかがでしょうか。

○国務大臣(高村正彦君) 今までお答えしたこと、同じ質問でありますから答えも同じにならざるを得ない、申し訳ございませんが。

○福島みずほ君 日本はこれこそイニシアチブを発揮すべきだと考えます。


◆クラスター爆弾について◆


○福島みずほ君 次に、クラスター爆弾についてお聞きをします。
 二〇〇八年、オスロ・プロセス、ウェリントン宣言が日本を含む八十二か国の署名によって成立をしました。日本はこの会議の中で代替案を出していますが、どのようなものでしょうか。

○国務大臣(高村正彦君) 主要な生産国及び保有国の参加を確保すべく、人道面と安全保障面のバランスが取れたものになるようにということで、いわゆる、こういう言葉が適当かどうかは分かりませんが、部分禁止という考え方に基づいた代替案を出しているところでございます。

○福島みずほ君 地雷防止に関しては、故小渕首相が極めて頑張ったという経緯があります。部分禁止ではなく、クラスター爆弾など非人道的兵器については日本が踏み込んでほしい。いかがでしょうか。

○国務大臣(高村正彦君) 小渕総理が踏み込んで地雷禁止についてしたことは、私は政務次官としてお手伝いしたんでよく存じているところでございますけれども、このクラスター弾について、やはり実効性があるためには、主要な生産国、保有国の参加が得ないとこれは実効性がありませんので、この主要な生産国、保有国を引っ張り込めるような役割を果たしていきたいと、こう思っております。

○福島みずほ君 今年サミットがありますが、是非、外務大臣、主要国を引っ張るようにお願いしたいですが、いかがですか。

○国務大臣(高村正彦君) 今までもそのつもりでやってきておりますし、これからもそういうふうにやっていきたいと思います。

○福島みずほ君 クラスター爆弾、劣化ウラン弾に関しては、これは非人道的兵器の禁止ということで日本が強くイニシアチブを発揮するようお願いいたします。
 次に、昨年十二月、海上自衛隊ヘリ搭載護衛艦「しらね」の戦闘指揮所が火災となりました。原因は何で、損害は幾らでしょうか。

○国務大臣(石破茂君) 現在、調査結果の取りまとめを進めておるところでございます。
 原因につきまして、これというようなことが断定できる段階にはございません。今取りまとめを進めておるところでございます。損害金額につきましても、最終的にこれぐらいということが確定して申し上げられるような段階にはございません。

○福島みずほ君 新聞には、私物が持ち込まれてそれが燃えたとなっておりますが、そうではないんですか。

○国務大臣(石破茂君) そのような報道はございます。それが、私物が燃えたことによって発火したというようなことについて断定できるだけの状態に今ないということでございます。

○福島みずほ君 昨年十二月、今三月、なぜ原因すら分からないんですか、火災の。

○国務大臣(石破茂君) これは当然、原因につきましては消防の方あるいは科捜研、そういうような方々の御協力も得てやっておるものでございます。
 なぜこのような火災が起こったかということについては、私自身、委員がおっしゃいますように、何でもっと早く分からないのかという思いは持っておるわけでございますが、状況が非常に、CICという区画で起こったということ、普通のおうちが燃えたというのは少し違っておりまして、なぜこのようなことが起こるかということについて相当に精密な詳細な検討が行われているという状況を、私自身今認識をしておるところでございます。防衛省だけで捜査を行い、調査を行い、それによって遅延をしているというものではございません。
 繰り返しになりますが、消防当局あるいは科捜研、その他のお力も得ながら捜査を進めているものでございます。それなりの時間が掛かっておるものだということを、私自身今認識をいたしております。

○福島みずほ君 隊員の私物の保冷冷機の過熱が原因というふうに報道されていますが、これは間違いなんでしょうか。

○国務大臣(石破茂君) そのように断定できるという状態に今あると承知はいたしておりません。
 それは、火災が起こりましたときから、放火説でありますとか、いろんなお話がございました。私自身そのことについてそんなに高い知見を持っているわけではありませんが、火災の原因特定というのは、これではない、これではない、これではない、じゃどこが一番燃えたのか等々、いろいろなセオリーに基づいてなされるものだというふうに承知をいたしております。
 そこから、持ち込んだ私物が原因で火が起こったと断定できる状態に今あると私は承知をいたしておりません。

○福島みずほ君 国有財産が燃えて、被害は六百億から三百億と報道されていますが、原因すら究明できない。しかも、何でこんな火災が起きるのか。やっぱり不祥事が余りに続いているということについては大臣、いかがですか。

○国務大臣(石破茂君) お尋ねの意味が必ずしも正確には理解できていないかもしれませんが、なぜこういうことが起こるのかということについては、例えばCICという部屋の管理がどのようになされているかという問題、それが事故原因と直結するかどうかは別といたしまして、そういう私物を持ち込むに当たってどのようなチェックがなされていたかという問題、そして火災が起こってから鎮火するまでに相当の時間を要しておりますが、そこにおける消火体制がどうであったのかという問題、そういうものを一つ一つ全部ぎりぎり詰めてみなければいけないということは私自身認識をいたしておるところでございます。
   〔委員長退席、理事伊達忠一君着席〕
 たるんでおるとか弛緩しておるではないかというような御指摘もございますが、それは、一つ一つ、どうしてこんなことが起こったかということ、そして船の管理体制というのは、一人がやっておるわけではなくて、二重三重にいろんなチェック体制がなされているものでございます。それがなぜ機能していないのかということも含めまして、これは厳密にやっていかねばならないものだというふうに承知をいたしております。
 CICというまさしく艦の中枢部でございますが、それが実際に外洋に、外洋といいますか、出て動いておりますときと、こういうふうに係留中の場合と、その場合でどうなんだと、その体制は本当に異なってよいのか等々、いろいろな問題がございます。
 これはまさしく戦闘艦、ましてや、このDDHというのは旗艦、旗艦でございますので、そこにおいて本当にこういうことでいいのかという体制について、本当に厳密な検証、徹底した検証、そして改善策、それを示すことは是非とも必要なことだというふうな認識は強く持っております。

○福島みずほ君 不可解で、しかもいまだに分からない。こういう火災で全部燃えてしまうのは異常事態だと思います。やっぱり、でたらめなことが続き過ぎているんではないかと強く申し上げたいと思います。


◆思いやり予算について◆


○福島みずほ君 次、思いやり予算についてお聞きをします。
 新聞報道で、思いやり予算の人件費の二割が娯楽施設や飲食サービスなどを提供する人々のものだという報道がありました。バーテンダー、バー関係、九十三名、ゴルフコース整備士、五十二人、思いやり予算二千八十三億。社会保障費二千二百億円カットしていて、何で二千八十三億円なのか。これらの費用は米軍に持ってもらうべきではないですか。

○国務大臣(高村正彦君) 今の御指摘の諸機関、いわゆる十五条諸機関と、こう言っておりますが、米軍人等の福祉、士気及び能率を維持することを目的として設立、運営されております。この諸機関の労務の需要については、合衆国軍隊の労務の需要と同様、日米地位協定第十二条四に基づき、我が国当局の援助を得て充足されることになっているわけであります。

   〔理事伊達忠一君退席、委員長着席〕
 日本側がこれら十五条機関の労働者の給与を負担することは、同諸機関の経営基盤を安定させ、米軍人等の福祉、士気及び能率の維持の確保に寄与するものでございます。これは在日米軍の効果的な活動の確保という新たな特別協定の目的に合致するものであり、ひいては、これら労働者の雇用の安定にも資するものであると、こういうふうに考えております。  両国の特別協定で我が方が持つことになっているということでございます。
○福島みずほ君 国土交通省の特定財源で旅行に行ったという話で皆やっぱり怒っているわけですよね。でたらめなお金の使い道、全部、税金なわけですから。税金でゴルフコース整備人、五十二人、バーテンダー、バー関係、九十三名、例えば雇っていると。国民はどう思うでしょうか。必要なものは、その必要とするアメリカ軍が持てばいいじゃないですか。こういう使い方について、これは問題だと思われませんか。

○国務大臣(高村正彦君) 委員がおっしゃるように、国民感情からいってすとんと落ちるかどうかという、そういう問題点は私は確かにあると思います。あると思いますが、やはり日米安保条約というのは、まさに、いざというときはアメリカの青年たちに血を流してでも日本を守ってもらわなきゃいけない、そういう中で同盟のコストをどう負担するかということの中で培われてきてこういうことに現時点でなっているわけでありまして、一概に道路公団で我が国のお役人がどういう娯楽をしているということと同じように取り扱われるべきものではないと、こういうふうに思っております。

○福島みずほ君 税金の使い道としておかしいですよ、やはり。例えば、光熱費に関して、アメリカに帰るときにクーラーを付けっ放しにして帰るという話を聞いたことがあります。光熱費の無駄遣い等についてはいかがですか。

○国務大臣(高村正彦君) 今、無駄遣いについていかがですかと、こう聞かれましたが、無駄遣いは悪いに決まっています。付けっ放しにして帰ってもらっては困ります、そういうことは。そして、今度の特別協定の改定のときに、わずかではありますが光熱費については切り込むということをしております。

○福島みずほ君 ほんのちょっとだけ減ったんですよね。でも、基本的には変わっていません。やはり、これは必要なお金かどうかということを検討しないと、国民が社会保障のカットで苦しんでいるときにこのやっぱり思いやり予算の中身を聞けば、自分たちの払っている税金の使い道としてどうかと、やっぱりそれは疑問を持つと思います。いかがですか。

○国務大臣(高村正彦君) 委員がおっしゃるように、これ、国民がストレートにすとんと、ああ、いいねと言うかどうか、私も委員がおっしゃることは分からないわけではありません。ただ、同盟のコストとして、そして日米両方で話し合って、アメリカ側からも同盟のコストをもっと日本は持つべきでないかという強い要請がある中で、いろいろ話し合ってここに落ちたということは御理解をいただきたいと。委員のお立場からだとなかなか理解していただけないかもしれませんが、我々、日米同盟が大切だと考えている人間にとっては同盟のコストということで是非御理解をいただきたいと、こう思っております。

○福島みずほ君 あらゆるものは聖域ではありません。日本の経済状態が悪く、社会保障費をカットしている状況でのこの思いやり予算には承服ができないというふうに思います。

◆「あたご」、イージス艦の問題について◆


○福島みずほ君 次に、「あたご」、イージス艦の問題についてお聞きをします。
 航海長が市ケ谷に来たというだけではなく、「あたご」に対して朝早く護衛艦隊幕僚長が行っています。三人部下を連れていって、一日中「あたご」に滞在をしています。これに関して、海上保安庁の許可を得ましたか。

○国務大臣(石破茂君) 許可という形で、海上保安庁の許可という形で受けたというふうには承知をしておりません。

○福島みずほ君 じゃ、何をしたんですか。

○国務大臣(石破茂君) それは、今まで申し述べたとおり、「あたご」から人を降ろすということについて通知はいたしました。一つは航海長、もう一つはけが人ということでございます。
 幕僚長が乗り込むことにつきまして特段海上保安庁と何かの連絡を取ったかどうか、そのことにつきましてはちょっと確認をさせてください。

○福島みずほ君 何にもしていないんですよ。それでよろしいですね。

○国務大臣(石破茂君) きちんとした確認をさせていただきたいと思いますが、船から降ろすということについては、これは海上保安庁に対して連絡というものを私どもとしてはしたという認識を持っております。護衛艦隊の幕僚長が「あたご」に乗る、乗艦するということにつきまして、これは船から人を降ろすということとは少し評価が異なるというふうに承知をいたしておりまして、そのことについて海上保安庁に特段の連絡あるいは許可というものをする、あるいは求める、そういうような必要性というものについて、私の今の時点では特段の必要性というものは今承知をいたしておらないところでございます。

○福島みずほ君 護衛艦隊幕僚長は、「あたご」に行って、「あたご」の船の上からファクス、あるいは事故当時の状況について連絡をしましたか。

○国務大臣(石破茂君) これは、護衛艦隊幕僚長はだれに対して報告を行ったかというようなお尋ねであるとするならば、こういうようなお答えになろうかと思います。
 すなわち、護衛艦隊幕僚長は、「あたご」乗組員の一部から聴き取った事故当時の状況を「あたご」において文書化をし、これを添付したメールを十九日十五時三十分過ぎに「あたご」から自衛艦隊司令部及び護衛艦隊司令部あてに送信をいたしております。その後、護衛艦隊司令部では、このメールの添付ファイルを印刷し、これを十六時十八分に自衛艦隊司令部発海幕防衛部長あてのファクスにおきまして送信をしたものでございます。
 また、護衛艦隊の幕僚長は、十八時三十分ごろ「あたご」を退艦をし、十九時ごろ自衛艦隊司令部におきまして自衛艦隊司令官及び護衛艦隊司令官に同時に報告を行ったと報告を受けております。  なお、海上幕僚監部あてに送信をされましたファクスの内容というものにつきましては、同日二十時三十分から私に対して報告がなされておるものでございます。

○福島みずほ君 「あたご」に乗り込んで乗組員の聴き取り調査を行い、その聴き取った事故当時の状況をメールで送信しているんです。事故状況についてヒアリングをやって調査しているじゃないですか。海上保安庁に一言の了解もなく、一言も知らせず、「あたご」に乗り込んで調べて、メールを送り、帰ってきてから報告をし、あなただってその報告をもらっているんですよ。航海長を市ケ谷に呼んだだけではなく、乗り込んでいる。ちゃんと聴いているじゃないですか。「あたご」からメールの送信している。しかも、今、御丁寧にあなたが読み上げたとおり、聴き取った事故当時の状況についてメールで送信しているんですよ。
 なぜ海上保安庁に言わない。この事実が分かったのは、海上保安庁が押収したものの中から分かったと。もしそうでなければ、このことをなぜあなたは言わなかったんですか。

○国務大臣(石破茂君)
 これも何度かお答えをしておることでございますが、私どもの組織というのは、二十四時間三百六十五日、国の独立と平和、国民の生命と財産、これを守るために片時たりとも休みなく常態的に行動しておるものでございます。そこにおいて一体何が起こりましたかということ、それを掌握しなくて私どもの組織は成り立ちません。そこにおいて何が起こったかということを知ること、それは私どもの組織の使命からいって行わない方がおかしいのだというふうに私は思っております。
 それは、海上保安庁にすべてお任せで、海上保安庁が入られ、そして調査をなされ、捜査をなされ、そのときまで一体何が起こったかも把握ができない、どういう状況であったかということも把握ができない、そういうことは私はあるべきだと思っておりません。そしてまた、そこにおいて文民統制における統制者たる私がそこにいないということも私はあるべきことだと思っておりません。聴くことも当然、私がおりますことも当然ということだと思っております。それは私の確信でございます。
 ただ、そこにおいて私は聴き取りましたということは、それは早く申し上げておいた方がよかったというふうなことは何度も申し上げ、おわびをいたしておるところでございます。
 それは、あなた聴いたじゃないのということをおっしゃいますが、どこまでが原因なのか、どこまでが調査なのか。しかしながら、私どもとして、調査に当たるようなこと、捜査に当たるようなこと、そこは捜査権限を持っておりません。そもそも捜査権限を持っておらない者がこういう場合にそういうことはできません。
 そしてまた、そこにおいて聴き取ったことについてそれはお話をしておるわけで、二分前の話あるいはその以前の話、これも私どもの方として不利な話ですけれども、それは聴き取ったことは、それは包み隠すことなく、加工することなく、付け加えることなく申し上げているということはやってきたものでございます。私どもとして、それを事前に聴き取り、圧力を掛けるとか捜査をするとか、それを隠し立てするとか、そういうような意図は全くございません。

○福島みずほ君 二月二十五日、衆議院予算委員会において社民党の重野幹事長に対して、現在のところ、私どもとして、捜査の厳正、公平を確保する観点からいたしておりませんと。もっと全文読めば、「現在のところ、私どもとして、「あたご」の艦長以下の乗組員に接触するということは、捜査の厳正、公平を確保する観点からいたしておりません。」と、幹事長に対して答弁しています。これ虚偽じゃないですか。明確な虚偽です。

○国務大臣(石破茂君) これは理事会にそのときの正確な状況というものを出すようにという御要請をいただいております。これは、委員は、その前の笠委員、直前の笠委員に対する私の答弁というものと併せておっしゃっておられるのかどうなのか私は存じませんが、笠委員の御質問に対しまして私はこのようにお答えをいたしております。「十九日の事故直後のものでございますが、これは護衛艦「あたご」の乗組員から聴取をした情報でございます。二十日に発表いたしました情報につきましては、その後、それとは別に聴取をした情報を発表したものでございます。」。
 これ、私どもとして聴き取っているということは、その当日、直前に申し上げておることでございます。これは日本語の使い方の問題でございますが、現在のところというのと現在までのところというのは、そこは使い分けて私は申し上げておるつもりでございます。そうでなければ、その時点でその直前に聴取をしておりますというふうに申し上げているところが、その後になって現在のところ、これはつなぎ合わせで日本語として全く意味が通じません。
 それは、その前にいろいろな情報というのは、これも言い方が恐縮でございますが、だれかから聴かなければそんなことは言えないのです。推測や、あるいは何というんでしょうか、そういうもので十九日に申し上げたことが言えるはずがありません。私どもとして聴取をしたということは明確に申し上げておるところでございます。その後、「あたご」が回航され、私どもとして厳正、公平を確保するため、接触をしていない、実際にそのとおりでございます。そこが意図的に何かを偽らんとして申し上げたということは全くございません。

○福島みずほ君 笠議員の質問に対して、だれから聴取、だれが聴取をしたという主体言ってないじゃないですか。あなたは、どこかで防衛省が乗組員に接触をして聴いたということを言ってないじゃないですか。言ってないですよ。あなたはどこでもそれを言っていないにもかかわらず、社民党の幹事長に対して、現在のところ接触をしていないと言っているんですよ。
 この日本語、現在までのところ接触していないというのは、接触をしていないということです。これ以外の日本語の解釈はあり得ますか。

○国務大臣(石破茂君) そこは、現在までのところといえば、それはそういうことになってしまいますでしょうね。現在までのところというのは起点があって、ずっとこう来る、それを現在までのところと来るんです。(発言する者あり)いや、今委員は、現在までのところと言ったらば日本語は通じないとおっしゃいましたから、私は現在までのところというふうには申し上げていないということを申し上げたのでございます。現在のところというふうに気を付けて私は物を申しました。
 ただ、そこが、おまえが聴いていただろうと、それは虚偽だと言われれば、それは、私として、私は聴きましたと、それは文民統制上当然のことでありますということはきちんとその場で申し上げておけばよろしかったということは、幾重にもおわびを申し上げておるところでございます。
 ここで虚偽を申し上げて、何ぞ得るものがございますんでしょうか。私自身が虚偽を申し上げて、何ぞそれは得るところも何もございません。私は、これはずっと申し上げているところですが、航海長を呼びましたと、呼んでおりますと言われたときに、それは私が聴かねばならないと判断をしたということは何度も申し上げておることです。それは聴かない方がおかしいというふうに考えております。  ただ、私自身が、そういうような確信に基づいて私が聴取をいたし、私も聴取をいたしましたということは申し上げておくべきものでございました。その点につきましては、私自身至らぬところがあったことはおわびを申し上げておるところでございます。

○福島みずほ君 この二月二十五日の予算委員会の発言は、裁判であれば明確な偽証罪です。明確な偽証罪です。接触してない、現在のところ接触していないと言っていて、しかしその後、事実が分かったわけですよ。市ケ谷に呼んだだけでなく、「あたご」に送り込んでヒアリングして、その結果、メールを送り、帰ってきてから聴いているじゃないですか。きちっと聴いているんですよ。接触しているじゃないですか、いろんな形で。このことを言わなかったんですよ。後から分かりました、「あたご」に行ったことと市ケ谷に呼んだこと。
 二十五日の時点は、あなたは明確に虚偽を言っていますよ。

○国務大臣(石破茂君) その前に、「あたご」の乗組員から聴取をしたものでございますというふうに申し上げております。ですから、そこは、だれがだれから何を聴いたということをきちんきちんと正確にしていかなければ、それは委員がおっしゃいますとおり偽証罪に当たるか当たらないか、私はそこは存じません。
 ただ、先ほど来何度も申し上げておりますし、それを言ってもまだ足りなければ何度も申し上げますけれども、私が当然行うべきことを行ったと、そのことをきちんと申し上げておくべきだったと、それを申し上げなかったことにつきましては、それは私の行き届かなかったことであったということでおわびを申し上げておるところでございます。

○福島みずほ君 捜査の妨害にしないためだったら両方、海上保安庁、なぜ同席させないんですか。海上保安庁が接触をする前に、一日掛けて「あたご」で護衛艦、幕僚長が部下三人連れてヒアリングやっているんですよ。結果送っているんですよ。これ、妨害していると人は思うじゃないですか。

○国務大臣(石破茂君) この点につきましては、国土交通省の方から捜査妨害になったというふうに認識していないという答弁があったのは委員御案内のとおりでございます。また、ここは重野委員も、防衛省として調査を行うべきであるということは二月二十五日の予算委員会で、それは行うべきだったということは重野委員も御指摘されたのではないかというふうに私自身承知をいたしております。  私どもとして、それが捜査の妨害になるかどうか、それはどうすればならないかということには細心の注意を払っております。どうすれば妨害にならないか。そして、私どもの組織として、何が起こっているのかということを捜査とまた別に把握をしていく。
 それは、今回は漁船がぶつかったという事案でございますけれども、ほかにもいろんな事案は起こり得ることなのでございます。何が起こっているかということはきちんと把握をしなければいけない。そのときに、では保安官が立ち会わなければ必ずならないだろうかということは、それは議論としてあるのだろう、どうなのかということは別にしてですね。しかしながら、それが捜査妨害になったということではない。その見解は国土交通省から示されておるところでございますし、それは組織としてやらなければいけないことだね、当然のことだねということは重野委員からも御指摘をいただきました。
 そういうことを行うべきではないと、そこにおいては海上保安官を立ち会わせるべきであるというような委員の御指摘、法律家としての御指摘は、それは御指摘として承っておきます。

○福島みずほ君 虚偽の答弁を国会でしたということを重要視しているわけです。送り込んで、しかも呼んでヒアリングをしている。しかし、その後、国会の答弁の中で接触を私どもとしてはしていないという全く客観的に違うことを言っているじゃないですか。この発言をこれ以外の日本語として読むことはできないですよ。

○国務大臣(石破茂君) これは、済みません、御質問という形ではなかったのかもしれませんが、これ以外として読むことはできないという御指摘ですので。
 だとするならば、乗組員から聴取を行ったものでございますということを申し上げている。聴いていないなんて言っていない。乗組員から聴取を行ったものでございます。そうでなければ言えるはずがないものでございますよ。(発言する者あり)ですから、いや、聴いたというのは接触したということに決まっているじゃないですか。それは聴いたものでございますということを申し上げておるわけであって、そこは聴取をしたものでございます、聴き取ったものでございますという形で申し上げておるわけでございます。
 それは、接触をし、聴取をしたというふうに申し上げておるわけで、だとするならば、それはもっとディテールに至るまできちんと申し上げた方がよりよろしかったということはございます。しかしながら、聴き取ったということは申し上げておるものでございまして、そこのディテールに至るまできちんと申し上げた方がより良かったと、そうすべきであったということは御指摘をいただければ、そのとおりでございます。

○福島みずほ君 でたらめですよ。その前の分は海上保安庁から聴いたかもしれないじゃないですか。だれから聴いたか言ってないんですよ。海上保安庁から聴いたかもしれない。あなたのこの重野議員に対する答弁、現在のところ、乗組員に接触することはいたしておりませんと答えていることと明確に違うじゃないですか。

○国務大臣(石破茂君) これも笠委員とのやり取りでございますけれども、このように、つまり同じ日にやったやり取りでございますので、これは全部トータルで御議論をいただかなければなりません。つまり、当省の指揮系統として、どうであったかということを、事故直後、ある程度の聴き取りを行っておりますというふうにお答えはいたしております。ですから、このような形で、だれがだれからどのようにして聴き取ったということは明確に申し上げた方がよかったということでございまして、その点については先ほど来おわびを申し上げておるところでございます。
 ですから、それを虚偽と言われますと、これはやや当惑するところがございますが、私としてきちんとしておくことは必要なことであったというふうに考えております。

○福島みずほ君
 この期に及んでこのような答弁を防衛大臣がされることが理解ができません。あなた自ら防衛大臣室でヒアリングをやって、それをやっているんですよ、事故当日。自分自身が防衛大臣室に呼んでヒアリングをやって直接聴いているんですよ。にもかかわらず、二十五日、私どもとして接触することはいたしておりません。何でこんな答弁ができるのか、この日本語の他の読み方はあり得ないですよ。
 私たちは、今後あなたの国会での発言をどこまで信用したらいいのか。信用できないですよ、こんなへ理屈今だってこねているんだったら、本当にこれから信用できない。今、現在、二人の方が本当に残念ながら行方不明です。結果的に二人の方が今行方不明です。そのこととこの虚偽答弁、あなた自身は辞任する気はないんですか。

○国務大臣(石破茂君)
 そこは私もずっと先ほど来お答えをしておるとおりでありまして、それは航海長を呼んだことも、あるいは幕僚長が「あたご」に乗艦をしたことも、私どもの組織としてやらねばならないことだと。そこにおいて、またねじ曲げたとか捜査妨害とか、そういう御指摘をいただきますと、それは違うというふうに、ここは明確に申し上げておかねばならないことだと思います。そしてまた、私自身、これは私が必要性にかんがみて私自身が聴き取ったということを申し上げるべきであった、それを申し上げなかったことは大変申し訳ないというふうにおわびを申し上げているところでございます。
 委員が、それではおまえの答弁はこれから先全く信用はできないので、それは辞任をすべきだというふうにおっしゃるとするならば、そこは私自身、もっときちんと申し上げておくべきだったというおわび、これを申し上げた上で、今後ともそういう形できちんとした初動の体制というものを把握をしておかねばならない。
 つまり、そこできちんと私が聴き取りましたということを申し上げなかったことをもってして、そのことをもってして辞任をすべきというふうに私自身は今のところ考えておらないところでございます。そこは、委員としてそのようなお考えである、そういうふうにもっときちんとすべきであったとの御指摘は、それはそのまま素直に申し訳ございませんというふうに申し上げておるところでございます。

○福島みずほ君
 国会の中で虚偽答弁し、結果的に二人が行方不明であるということを重く受け止めるべきだと考えます。
 石破大臣は別の答弁の中で、本来、普通の国であれば軍隊というのは捜査権限が入るべきではないものである、軍事法廷があればそこで裁かれるものだということを言っていて、これも看過ができません。日本には軍事裁判所はありませんし、あのえひめ丸は軍事裁判所で裁かれたからこそ遺族は中身について知ることができませんでした。自民党新憲法草案は、軍事裁判所の設置を規定をしています。非公開、検察官も裁判官も軍人になり、事実を国民が知ることがより困難になるというふうに思います。
 私は、今回のその底流の中に、石破大臣が国民に向かってきちっと事実を説明をする、真摯に向かうという姿勢が余りにない、捜査の重要性を重視していないということがこの原因であるというふうに考えております。  この点について、行方不明者が二名いるという重大な点、そして虚偽答弁したということについて辞任をすべきだということを強く申し上げ、私の質問を終わります。



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