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参議院 予算委員会 2008年3月14日
◆平成十九年度予算案
◆道路特定財源について◆
◆お産について◆
◆雇用について◆
◆道路特定財源について◆
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。まず初めに、道路特定財源についてお聞きをいたします。
ミュージカル、これは保坂展人議員も衆議院でやってきましたけれども、道路局やってきたミュージカル、これ、百六、五億七千万円、道路特定財源から使ったということでよろしいですね。
○国務大臣(冬柴鐵三君) そのとおりでございます。
○福島みずほ君 そして、河川局も同じところにミュージカルをやってもらっているんですが、(資料提示)百四か所、道路特定財源から幾ら支出をされましたか。
○政府参考人(甲村謙友君) 河川局のミュージカル「リバーヘッド」につきましては、平成十八年度以降行っておりません。
なお、この河川局の「リバーヘッド」につきましては、道路特定財源は入っておりません。
○福島みずほ君 済みません、治水特定財源から支出をされたということですね。
○政府参考人(甲村謙友君) そのとおりでございます。
○福島みずほ君 同じところで、一方、道路局は道路特定財源でミュージカル百六回、もう一つ、河川局は治水特別会計からお金を出していると。一体これは何をやっているのか。
そして、これは二〇〇二年の六月二十九日、みち普請戦略会議というのを谷口、当時道路局企画課長、現在は技監、彼がこう言っています。みち普請で、草の根的に公共事業は本当はみんなのものだという認識を津々浦々に浸透させて、誤った世論調査が出ないようにするというふうに言っています。
これこそ国土交通省の自作自演、特定財源を使ったものだというふうに思いますが、冬柴大臣、総理大臣、このようなお金の使い道についてどう思われますか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 道路の効用等をあるいはそういうものを整備するためには多くの迷惑を掛けるわけです、長年月にわたって。そういうものに対しての広聴、広報として行うということは必要な部分はあると思いますが、私も庶民でございまして、貧乏な学生だったわけでございますが、思い起こして、そこまでするかと、私はそう思いますよ。だから、一切やめると、今後、こういうことはさせてはいけないと、そのように決めました、そのように申し渡しました。
そういう意味で、過去に行われたものにつきましては、行き過ぎであるという点につきましては、私は国民に対して心からおわびを申し上げたいと思います。
○福島みずほ君 総理、いかがですか。
○内閣総理大臣(福田康夫君) 道路特定財源の支出につきましては、いささかも国民の皆様に疑念を持たれないようにするということが、これが必要です。適正な執行ということに常に心掛けなければいけないと思っております。
○福島みずほ君 このような支出についてはいかがお考えですか。
いや、総理お願いします。
○内閣総理大臣(福田康夫君) ただいま私が答弁申し上げましたように、国民から疑念を持たれないようにという、そういうことが前提でありまして、そして、ミュージカルといえばその内容をよく吟味して、本当にこれが必要なのか、そして国民からそのことが疑念を持たれることがないのか、そういうことをよく考えて、そして客観的な評価ももちろん必要かもしれません。そういうことを経て行われるべきものと考えております。
○福島みずほ君 いや、全く無駄遣いですよ。消防庁が最近後援でやっているこの同じ劇団は四千五百円お金を取っています。これ無料でしょう、完全に。ほとんど無料だと聞いていますが、冬柴大臣、いかがですか。
○政府参考人(宮田年耕君) 全体分かりませんが、無料のときもありましたし、一部参加料を取ったということもあったと思います。
○福島みずほ君 ほとんど無料なのか、どうなんですか。
○政府参考人(宮田年耕君) 済みません、にわかには分かりませんが、私、前見た資料では無料が多かったと思います。
○福島みずほ君 ほとんど無料というふうに聞いておりますが、その内訳も教えてください。
では、冬柴大臣、先ほどみち普請戦略会議を二〇〇二年にやって、これからは世論に働きかけるとやって、特定財源を維持するために、自分たちでこういうことを無料で人を集めて特定財源からお金を出してやってきた。これは国土交通省が利権を守るためにこの戦略会議にのっとってやってきたことではないんですか。大臣、いかがですか。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 私は利権を守るとか、そんな思想は私の心には全くありません。
やはりこれは、私も一年五か月ほどでございます、大臣の在任。ほとんど毎日、要請に来られるのはほとんど道路ですよ。そして、それは道路は造ってくれというだけじゃなしに、渋滞の解消、踏切、こういうものを、六百七十三か所あるでしょう、東京には踏切が。こういうものについて、どうしてくれるんだと、やってくれと。本当に要請大きいですよ。ですから、私はそれにこたえなきゃならない。
ただし、それをお願いする立場にありながら、今御指摘されたような国民の目線、庶民の目線から見てやり過ぎじゃないかというような使い方というものについて、これは深く反省もしなきゃならないし、改められるものは改めなけりゃならない、そういう思いでおります。
○福島みずほ君 これは集会を開いているんですが、契約書です。
五千万、五千九百二十五万円、そして追加で一千万以上、一枚の紙切れだけで一千百万以上お金を使っている。 結局六千万以上、一回集会をやるのに使っています。三百人人を集めるのに六千万お金を掛けている、これはどうですか。これは特定財源からやっています。どうやったら三百人規模の集会を一回やるのに六千万も掛かるんですか。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。
お尋ねの契約でございますが、六千百万のうち、この直接経費と申しますのは二千四百万、これは会場確保、それから会場の運営管理、それから会場内の上映用の映像制作、それからシンポジウムの実施、さらにポスター、チラシという、事前広報のポスター、チラシということでございまして、六千百万が全体がシンポジウムのためではございません。
○福島みずほ君 シンポジウムの運営費としては二千四百万、もちろん広報とかは別でということでよろしいんですね。
○政府参考人(宮田年耕君) 講演会の広報も二千四百万の中には含んでおりますが、そのほかの基礎資料でございますとか行政ビジョンの素案作り、そういうものにそのほかの余は使われてございます。
○福島みずほ君 国民は聞いたらもう本当にあきれ返ると思います。一回三百人集める規模の集会やるのに六千万、これ契約書を見ますと、一枚の紙切れだけで一千万、追加払っているんですね。一枚の紙だけで一千万円以上お金が出るという、これは本当に信じられないですよ。
こういうお金の使い道に関して、総理大臣、冬柴大臣、いかがですか。
○委員長(鴻池祥肇君) 宮田局長。
○政府参考人(宮田年耕君) お答え申し上げます。
○福島みずほ君 いや、大臣に聞いているんです。
○政府参考人(宮田年耕君) 一千万の増額の御説明だけをさせていただきたいと思いますが、この変更内容でございますが、道ビジョンという冊子を千部、それから概要版パンフレットを二千部、その印刷製本等に追加の契約をしたものでございます。
○福島みずほ君 三千部作るのに一千万ぱんと追加して作っているんですよね。これは、やっぱり特定財源という国土交通省御用達の黒いへそくりがあるからここから出るんですよ。こんなお金の使い方おかしいですよ。
このお金の使い道について、総理、冬柴大臣、感想を述べてください。
○国務大臣(冬柴鐵三君) 今後一切支払をしないということを決定いたしております。
○委員長(鴻池祥肇君) 総理、お答えになりますか。
○福島みずほ君 総理。
○内閣総理大臣(福田康夫君) 中身が私もよく分からない、目的も分からない。ですから、そう簡単にお答えできないものかもしれぬけれども、しかし、政府がやっている、政府の事業としてやっているというのであれば、高いなという感じはいたします。
○福島みずほ君 一回集会をやる、しかも三百人規模で六千万円やっぱりお金を使う感覚というのが、これはやっぱり特定財源だからだと思います。
みち普請戦略会議、自分たちでそのためにお金を使う。これについてはとことんやりますが、この体質と、こういう形で宣伝やっている国土交通省に、特定財源、自分たち五十九兆円使わせてくれよということはもうできないですよ。
総理、与党の方からも四十兆円あるいは期間をもっと限定すべきだという意見が出ていると報道されていますが、そのような考えについてどうお考えですか。
○内閣総理大臣(福田康夫君) この特定財源の使い方、これにはいろいろ問題があると思います。今御指摘をいただいているような、そういうようなことを含めていろいろ問題があると思います。そういうようなことで国民から疑念を持たれるといったようなことは、これは厳にしてはならぬことでありますので、もちろん慎んで、今後私としてもそういうことは、国交大臣がやらないと断言していますから、そういうふうになることを私も信じております。
そして、特定財源というのは、これは道路特定財源、道路を造るためにあるんですね、基本的には。この道路を造るために確保したその財源を有効に使うと。そして、経済社会の発展のために使うと、有効に使うということが求められているものでございますので、それは有効に使っているんだということであればそれはそれでいいんじゃないかというように私は思っております。
もちろん、いろいろな御意見ございますので、そういう御意見を伺いながら、例えばその基になる道路の計画ですね、中期計画とか、そういったような見直しとかいったようなこともあるんだろうと思います。ですから、そういうことについてまたいろいろと議論が交わされて当然だと思っております。
○福島みずほ君 社民党は地方の道路はもちろん大事だと思っています。しかし、経費の節減とこんなでたらめなお金の使い方を一切なくすこと、そして透明性が必要です。そのためには一般財源化が必要だと思っています。
◆お産について◆
○福島みずほ君
地方に行くと、実は医療について本当に悲鳴を聞きます。
先日、月曜日、秋田に、社民党は産声の聞こえる街づくりプロジェクトチームというのをやっていますので、岩手に次いで行ってきました。
市立病院の院長さんは二億円の赤字で苦しんでいます。地方の公立病院はそうなんですよ。診療報酬の切下げやいろんな療養病床の廃止に伴って、地方はもう本当に頑張っているのに赤字で苦しんでいます。
総理、二億で苦しんでいる市立病院があって、一方でこんな一回で六千万円ぽいと使う、こういうお金の使い道おかしいと思いませんか。税金の使い道。
いや、総理。
○内閣総理大臣(福田康夫君) 今おっしゃったことだけで考えれば、それはおかしいというように思います。
ただ、国の予算というのは、幅広い分野、すべての分野を包含しているわけでありまして、どこにどのぐらいという配分するわけですね。それが予算なんですね。今お示ししている予算案でございまして、それについていい悪いというそういう判断をしていただくと、こういうことになるわけで、それは与党として、それが正しい、これがいいということでお出しをしているということは御理解いただきたいと思います。
○福島みずほ君 明らかになりつつあることは、国土交通省の特定財源は黒いへそくりなんですよね。ドラえもんのポケットのように幾らでも出してきた。この構造を変えて、やっぱり必要なものに割り振っていかなければならない。(発言する者あり)これについては一般財源化、そして暫定税率を引き下げるべくやるべきだと思います。ドラえもんは悪いことをしないってそのとおりですが、黒いお財布については、これはみんなのものにすべきだと、国土交通省のものではなくみんなのものにすべきだということで私たちは提案をしていきます。
◆雇用について◆
○福島みずほ君
次に、雇用についてお聞きをします。
総理、御手洗経団連会長にお会いになって、賃上げしてくれというふうにおっしゃいましたね。なぜ賃上げが必要だと思っていらっしゃいますか。認識をお聞かせください。
○内閣総理大臣(福田康夫君) 私は、大きな立場で考えまして、今、経済というのは二%成長と、こういうふうに言われておりますけれども、しかし給与は余り上がってないと、ここ数年若干上がっていますけどね。しかし、この十数年間、それほど変化がないというようなことを考えまして、やっぱり国民が消費ができるような、要するに内需を強化するためには、やっぱり個人が所得がなければいけない。そうしたらば、成長、この数年間の改革の結果、企業も収益を上げたと。その上げた収益を給与という形でもって国民に還元するということをするということは一つの内需の拡大のきっかけになるのではないかな、こういうように思いまして、経団連の会長にも賃上げについては御協力をお願いしたいと、こういうことを申し上げました。
ただ、それだけではありません。例えば、フリーターとかアルバイト、そういうような非正規の雇用、こういう方々の賃金も上げるということも、私は非正規を正規に変えるということと合わせて大事なことだというように思います。そういうことをすることによって、企業自身が内需拡大に協力をするというか貢献すると、こういうことなんで、これはいい循環になるんではなかろうかと、こういう思いも持っておるわけでございます。
○福島みずほ君 総理は三月十三日付けメールマガジンで、これまで不安定な雇用に耐えて頑張ってきた人たちのために、ここで経営者の皆さんにはもう一段の努力をお願いしたいと思いますと書いていらっしゃいますね。
経営者に言うのはいいです。しかし、経営者頼みはおかしくないですか。政治として、総裁として、総理大臣として、何をなされるんですか。──いや、首相に聞いています。
○国務大臣(舛添要一君) 先ほど、総理がフリーター、アルバイト、こういう方に対する対策も必要だということをおっしゃいましたけれども、政府として、特に厚生労働省としては、三十五万人の常用雇用化を目標とするフリーター常用雇用化プランとか改正パートタイム労働法での均衡待遇を確保する、それから最低賃金法に基づく労働条件の改善、日雇派遣の適正化、こういう一連のこの制度、政策を行っていって、働く人の権利を守るんだと、そして非常に低所得にあえいでいる方々の賃金を上げていくんだと、そういう観点から取り組んでいるところでございます。
○福島みずほ君 総理、賃上げということでいえば、どの層のどの部分の賃上げが特に必要だとお考えですか。──いや、総理に聞いています。総理のメルマガですから。
○国務大臣(舛添要一君) 特に、雇用所得が不安定な方々、先ほど申し上げましたような方々、そして低い賃金水準で働く方々、これは正規の労働者についてもそうです。そういう方々に対して特段の配慮が必要であると考えております。
○福島みずほ君 総理、具体的にどういう政策が必要だとお考えですか、賃上げのために。
○国務大臣(舛添要一君) 先ほど申し上げましたようなこのフリーター常用化プランであるとか、やっぱりネットカフェに寝泊まりするような人に対する手当てをきちんとする、それから私はやっぱりこの日雇派遣の適正化、これを始めとしたこの労働者派遣制度に少しメスを入れる、それからやっぱり母子家庭のお母さんに対するきめの細かい支援、こういう施策を積極的に政府がやることがこの賃上げにつながっていく道だと考えております。
○福島みずほ君 均等待遇や最低賃金、せめて時給千円以上、あるいは労働者派遣法の規制を強化するなど必要だと思います。
ちょっとこの表を見てください。(資料提示)この間、非正規労働者の増加がぐんぐんしています。それと、年収二百万円以下の人がそれとパラレルに上がっています。今は、年収二百万円以下の人が今の段階では四人に一人となりました。
総理、この状況をどう御覧になりますか。非正規雇用を拡大してきたことがまさにワーキングプアを生んでいるこの関係をどう思われますか。総理。
○内閣総理大臣(福田康夫君) この非正規雇用はここ数年増加しているというように思います。そしてまた、そのことについて意識始めた昨年辺りから、そういうことについては是正しなければいけないということを言っておりますが、昨年はまだ若干増加と。正規雇用も増えているんですよ。正規雇用も増えているんだけれども、比率的に言うと非正規が減ってないと、こういう状況にありますので、こういうことについてどういう方策がいいか、先ほど来、厚労大臣からも答弁ございますけれども、具体的に、そして法律も含めて強力に取り組んでいこうと、こういうことで、こういうパッケージにしまして、新雇用戦略というものをこれから考えていこうというか、今作成中でございます。
○福島みずほ君 多様な働き方と言われています。二〇〇二年から社民党は格差是正で国会で質問してきました。ずっと多様な働き方と言われました。しかし、多様な働かされ方、年収二百万円以下でどうやって生計を立てるのか。
総理、ILOは、ディーセントワーク、人間らしい労働ということを言っています。総理が考えるディーセントワーク、人間らしい労働とはどのようなものですか。
○委員長(鴻池祥肇君) 舛添大臣。
○福島みずほ君 いや、総理と、総理と話させてください。総理、お願いします。
○委員長(鴻池祥肇君) 先に、舛添大臣。
○国務大臣(舛添要一君) 労働条件を含めて、それは日本国憲法の二十五条で書かれているようなことがしっかり守られていく、そしてワーク・ライフ・バランスということを我々は申し上げておりますけれども、きちんと生活と仕事の調和が取れる、そして、例えば結婚をする世代がその低所得ゆえに結婚できない、家庭が持てないと、こういうことがないような生活、これがディーセントな働き方であると思っております。
○福島みずほ君 ディーセントワークは、基本的に直接雇用、常用雇用だということでよろしいですか。
○国務大臣(舛添要一君) 基本的にそういうことが望ましいと思いますけれども、先ほど来、総理も多様なと言っているのは、価値観が多様化したときに、これいろんなアンケートにもよりますけれども、一つの会社、一つのところに縛られることなく、もう自由に働き場所を毎日でも変えたいと、こういう方もおられるということも事実でありますから、したがって一つの価値観でこうだということは言えないと思いますが、基本的には今委員がおっしゃったことだと思います。
○福島みずほ君 経済財政諮問会議の規制改革会議は第二次答申を去年の十二月二十五日に出しました。相変わらず労働者派遣法は解禁、全面的に解禁すべきだ、直接、事前面接も解禁すべきだ、相も変わらずこんなひどいことを言っています。
総理、この答申、経済財政諮問会議の答申は総理にされています。この働き方についての見解を総理は肯定されますか。
○国務大臣(大田弘子君) 経済財政諮問会議と規制改革会議は全く別のものです。
○福島みずほ君 経済財政諮問会議が去年十二月二十五日に答申を出しました。規制改革会議の方ですね、済みません。規制改革会議が去年十二月二十五日に答申を出しました。労働法制の規制緩和を相変わらず言っています。この点について総理は肯定をされますか。
○国務大臣(岸田文雄君) 規制改革担当でございます。
御指摘の第二次答申のこの中身、構成をちょっと整理させていただきますと、内容は具体的施策と問題意識、この二つの部分に分かれております。そして、具体的施策の部分につきましては、昨年十二月、最大限尊重する旨の閣議決定を行ったところでありまして、これ速やかに取り組んでいくべきものと考えております。
一方、この問題意識の部分につきましては、これまでの会議の議論を整理しまして、広く国民の意見を聴くために問題提起したものと位置付けられております。この部分は閣議決定の対象にはなっておりません。ですから、この部分につきましてはまだ引き続きまして議論をしなければいけないということで、閣議決定の対象になっていない、こういった整理になっております。
○福島みずほ君 では、提案という形で、問題意識という形で提案されていますね。これについて、総理、この問題意識についてはどうお考えですか。
○国務大臣(舛添要一君) 一言、厚生労働大臣として発言をさせていただきたいと思います。
ここに述べられていることは、私たちは正面から反論を書いております。例えば、今の点もそうですけれども、「一部に残存する神話のように、労働者の権利を強めるほど、労働者の保護が図られるという安易な考え方は正しくない。」、何のために厚生労働省があるのかと。労働者の権利を守っていく、そして働く人たちの味方をする、これが私たちの立場でありますから、きちんと厚生労働省としてそういう考え方ではございませんと。
今の派遣労働者にしても、こういうことをやったら正規労働者がどんどん派遣労働者の方に行って、派遣労働者の中でパイの奪い合いになって、これは身分を危うくする。少なくとも厚生労働大臣はそういう考えを持っていないことを強調しておきたいと思います。
○福島みずほ君 ありがとうございます。
規制改革推進のための第二次答申、こういうふざけたものを出す。厚生労働大臣は労働者の立場から駄目だと今明言しました。総理、こういうものを出し続ける、問題意識としても、規制改革推進会議、これはもう首にした方がいいんじゃないですか、どうですか。
○国務大臣(岸田文雄君) 先ほど申し上げましたように、今の点につきましては、まだ関係省庁、そして会議の関係者、議論が尽くされていない、合意を得られていないという部分でございます。ですから、この問題意識という部分に位置付けられておりまして、閣議決定の対象になっていないという取扱いになっていることを御理解いただきたいと存じます。
○福島みずほ君 ディーセントワーク、人間らしい生き方、日雇派遣は問題だという時代に、なぜこういうことを問題意識として出すのか。もう撤回してくださいよ。
総理、日雇派遣の働き方、分かると思います。あした、自分が働けるかどうか分からない、一日六千円から七千円、労災に遭ってもきちっと見てもらえない。日雇派遣の人たちの働き方はディーセントワークですか。──いや、総理、総理。
○国務大臣(舛添要一君) 私は、やはり雇用の安定ということがディーセントワークそのものであると思っていますので、今のこの福島委員と同じような問題意識を持っております。
したがって、先月の二十八日に緊急違法派遣一掃プランということを策定いたしました。そして、日雇派遣指針によって雇用契約、派遣契約の長期化、就業条件の明示の徹底、安全衛生措置の徹底を行うと。それから、労働者派遣法の改正省令を作りまして、派遣元事業主からの日雇派遣の報告をちゃんとさせる、責任者を選任させる、就業記録を義務化させる、それから相談体制の充実化と、こういうことで派遣労働者の雇用の安定化、日雇派遣の適正化、こういうことをやるとともに、私はやはり日雇派遣そのものの在り方については、やはり国民的な議論をきちんとしてやるべきだと思っていますので、これは先月、研究会を設置いたしました。その議論を含めて、今後とも前向きに正面から取り組んでまいりたいと思います。
○福島みずほ君 社民党は、労働者派遣法に関しては、派遣業務を見直して専門業務に戻す、常用型派遣を基本として日雇派遣は禁止する、マージン率、別の言い方をするとある種のピンはね率ですが、マージン率の上限規制を設定するなどを提案をし、法案を今作っている段階です。
日雇派遣がなぜ起きたか。対象業務の自由化によって生まれているわけですから、日雇派遣をきちっと禁止するためには常用型派遣を基本とするしかありません。ガイドラインは何の役にも立たないですよ。
この一年間、グッドウィル、フルキャストの問題で厚生労働省と五回以上交渉をしてきました。法令遵守、情報を伝える、何の役にも立ってこなかった。労働者派遣法をきちっと規制することこそ今の政府がやるべきことではないですか。総理、いかがですか。
○国務大臣(舛添要一君) 何の役にも立ってこなかったと言われると、それは今後とも法律に基づいて厳しく指導をしていく。グッドウィルに対しても厳しい指導を行った、そして処分も行ったところであります。
しかし、今委員がおっしゃったように、この制度そのものもやっぱり根本的に考え直す必要があると、そういう問題意識で今研究会を設置し、そして根本的な考え方、制度、法律、こういうものの見直しも含めて検討しようということで取り組んでいる次第でございます。
○福島みずほ君 日雇派遣を二か月以下は禁止するとかガイドラインを出すということではこの問題は解決しません。製造業も含め派遣が広がり、偽装請負が広がり、どんどん広がっていて、ディーセントワークなんて存在しないんですよ。本当にひどい働き方。
昨日も津田議員から名ばかり管理職のことがありました。名ばかり管理職、管理職に……(発言する者あり)今朝、ごめんなさい、今朝、済みません、津田議員から名ばかり管理職の質問がありました。高野さんと私も話をしました。これは労働時間規制がなくなって残業代が出ないんですよ。高校を卒業して管理職になった、うちの会社には一人も平社員がいない、そんな会社があります。つまり、名ばかり管理職と非正規雇用しかいないんですよ。もうひどい。正社員は死ぬほどこき使われて、非正規雇用はもうとことん安くこき使われる。ディーセントワークが失われていっている。
総理、規制改革会議がこんなひどい、とんでもない規制緩和をする、問題意識を提言している中で、今こそ雇用をきちっとする、労働法制の規制の強化に福田総理が踏み切れるかどうかが今のターニングポイントだと考えますが、総理、決意を示してください。
○内閣総理大臣(福田康夫君) 先ほど来の質疑を伺っておりまして、今そういうことについて相当な関心を持って政策を考えていかなければいけない、そういうときだというように思います。
そして、社会全体がもっと安定して、そして明るい希望が持てるようにと、それは私どもの願いでも、また政策の骨格でもありますけれども、それを少しでも具現化できるように努力してまいりたいと思います。
○福島みずほ君 政治がやるべきことを放棄しているということを強く訴え、私の質問を終わります。
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