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2007年

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参議院 厚生労働委員会 2008年01月10日

◆特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第\因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法案


◆参考人質疑◆
◆肝炎に対する法案について◆


 

◆参考人質疑◆

○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
 今日は四人の参考人の皆さん、本当にありがとうございます。また、当事者として非常に苦労しながら頑張っていらっしゃる皆さん、あるいは、本当に原告団とそれから弁護士の皆さん、長い間もう本当にいろんなものを犠牲にしながら必死で切り開いてこられた本当に努力と頑張りとに関して心からの敬意を表します。私たちも、薬害の根絶のために、それから救済が十分行われるように政治の場面で頑張っていきます。
 まず、山口参考人にお聞きをいたします。今日も本当にありがとうございました。私も実は、企業の責任ということを一言お聞きをいたします。
 政官業の中で、官に対する責任追及もまだ足りないと思っていますし、もちろん私たち政治の責任もあるわけですが、業、製薬会社の責任です。私は、製薬会社が今日に至るも謝罪をしていないというのは許せないというふうに思っておりますが、一言いかがでしょうか。

○参考人(山口美智子君) もう全くそのとおりで、私たち、今回この法案が成立しましたら製薬企業の方にも私たちの方から強く求める覚悟でおります。

○福島みずほ君 清澤参考人にお聞きをいたします。
 今日、医療の問題を話してくださいましてありがとうございます。肝炎ウイルスに感染し、あるいは肝炎になられた患者さんは、C型肝炎だけでも二百万人以上、B型肝炎も含めると三百五十万人、これだけの数の感染者は先進国にも例がありません。肝炎がなぜ日本で最大の感染症となったのか、根本的な原因は何だとお考えなのか。それともう一つは、国の責任において第三者機関による検証会議などをきちっとつくるべきだと、二度と薬害を生み出さないためにもと思いますが、この二点についてお聞かせください。

○参考人(清澤研道君) 我が国でウイルス肝炎がこれだけ多くなった理由というのは、先ほど私肝がんの死亡患者数が、昭和五十年以後、それまで一万人以内が急に増えてきたと。本当にこれは、図表で見ていただくと分かると思うんですが、劇的なんですね。(資料提示)ちょっと遠くてお分かりにならないと思うんですが、昭和五十年までは、下からずっと同じなんですね。ところが、ここからずっと増えています。これは、主なやはり要因はC型肝炎ですね。
 そうすると、私先ほど肝がんになるには三十年掛かると言いました。ということは、昭和五十年から三十年前の日本の状況がどうだったかというところがやっぱりキーポイントになるんですね。そうすると、行き着くところはやはり太平洋戦争前後ということになってきます。そうすると、当時日本の世の中が、戦後の混乱期あるいはそれから復興する、もうがむしゃらに働いてきた、特に東京オリンピック、昭和三十九年、それ前後というのは高度成長でばんばんばんばんやってきたと思うんですね。身を粉にして働いた、その結果いろんな病気が起きて輸血が行われる。あるいは、ヒロポンがあって、それで働かざるを得ないとか、そういうような社会的な衛生状態が非常に悪かったということが原因としては私はあると思います。そのほか、先ほどおっしゃった予防注射とか、あるいは最近言われているのは日本住血吸虫の注射とか、あるいは、先ほどは未成熟な医療と言いましたけれども、地域によっては村全体がもう肝炎になっているというようなところもあるんですね。そういう方々がやはりどんどんどんどん増えてきたというところに私は原因があるというように思っております。
 それから、第二の質問ですが、これはやはり国を挙げてそういった肝炎対策ということでやはり、今までも話はあったんですが、なかなか軌道に乗っておらない。恐らく財政的なことが、十分裏付けがなかったというように思いますが、これからはやはり医師あるいは行政、医療現場ですね、そういうところとの連携を密にして患者さんをしっかりフォローしていくということが非常に大事だというように私は思います。
 ただ、残念ながら肝臓専門医というのは約三千人なんですね。ということで、地域によっては非常に少ない、そういう現状なんです。だから、医師養成ということが非常に大事なことですが、なかなか、現在医師が減っているというようなことで、地域においては難しい面もありますが、やはりこれはやらなきゃいけないだろうというように思います。

○福島みずほ君 今度の立法は大きな第一歩ですが、今日御指摘のとおり入らない人たちもいるわけで、今後、基本法、あるいはどういう恒久法を作るなり、また国会の場面で頑張らなければならないと。今の法律案のフォローアップと同時に、もっと恒久法なり、国会は全力で作らなければならないと思いますが、佐野参考人にお聞きをいたします。
 先ほど具体的な治療における苦労や、いろいろ話してくださったんですが、改めて、先天性凝固異常症に加えてC型肝炎にも感染して闘病していると。一般の患者さんと比べての悩みや苦労というのがあると思いますが、実態について一言教えてください。

○参考人(佐野竜介君) まず、これはもう以前から大問題になっていることですけれども、HIVとHCVの重複感染の問題がございます。このHIV治療薬が副作用でC型肝炎の進行を早めるというような問題です。HIV感染者の方がエイズを発症しないまま肝疾患でお亡くなりになるという状況が続出しておるということでございます。
 それと、先天性無フィブリノゲン血症に関しましては、インターフェロン治療において元々低かった止血能がもっと低くなる、つまり出血傾向が高まるという問題がどうもあるようです。私なんかですと、二回インターフェロン治療をいたしましたが、そのときどちらでも、普通は止まるような注射の後、インターフェロンの注射の後ですとか採血のための注射の後がどうやっても止まらない。出血がどんどん出てくる。何日たっても止まらないというような状況がございます。同じ先天性無フィブリノゲン血症の患者さんで、インターフェロンの治療中、これは女性患者さんだったそうですが、頭蓋内出血、頭の中の出血を起こして治療中にお亡くなりになったというような事例が、最近三重大学の先生が事例報告されております。そういった特有の問題がございます。

○福島みずほ君 二点、簡単に佐野参考人にお聞きをします。ちょっと重複しますが、今後何を望むか、法案について、法律について、一点。それと、やはり薬害をどうしたら根絶できるかというのがここにいる私たちみんなの本当に切なる願いだと思います。一言、薬害をなくすには何をしたらいいか、お考えをお聞かせください。

○参考人(佐野竜介君) 具体的に何をしてほしいかということでございますが、やはり治療体制の更なる向上、これをお願いしたいと存じます。
 それと、薬害をなくすには何をしたらいいのかということでございますけれども、HIVの問題のときもそうでしたし、今回の薬害肝炎の問題もそうでしたが、やはり情報の公開、これに尽きるのではないかと思います。

○福島みずほ君 ありがとうございます。
 終わります。

◆肝炎に対する法案について◆


○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
 今日、この肝炎に対する法律が成立する間近となりました。この法案の成立に向けて命懸けて頑張った原告、弁護団、そして立法者の皆さんあるいは応援した国民の皆さんの本当に頑張りの成果だと思います。ですから、今日来られた衆議院の皆さんも含めて、それは心から私も改めて敬意を表したいというふうに思います。
 これから、ただ解決しなければならない問題がたくさんあります。政官業の問題でいえば、政、私たちにも責任があります。業、官、この犯罪、責任はまだ十分メスが入っておりません。
 大臣、製薬会社の責任、そして十五日の基本合意書の中で製薬会社の責任が盛り込まれるというふうにも聞いておりますが、どうなる予定でしょうか。

○国務大臣(舛添要一君) 基本合意書は、原告の皆さん方と国、これがまず一つ、そしてまた、原告の皆さん方と企業とのはまた別の基本合意書だというふうに伺っております。

○福島みずほ君 この法案の十六条で、製薬会社と合意をして費用も求めるということがありますが、国会は予算の使い道について責任を持たなければなりません。製薬会社に関してどれぐらい請求されるおつもりでしょうか。

○国務大臣(舛添要一君) それもまた今協議中でございまして、応分の負担、立法府の意思を反映した形での負担をきちんと求めてまいりたいと思います。

○福島みずほ君 今日は十日です。十五日に基本合意書ができるのであれば、どれぐらいの目安か、国会に教えてください。

○国務大臣(舛添要一君) これはもうラフな形で、まだ細かい詰めを行ってはおりませんけれども、基本的には、私は国が三分の一、メーカーが三分の二と、こういうふうに考えております。

○福島みずほ君 もっと製薬会社に請求してもいいと個人的には思いますが、製薬会社にきちっと謝罪をさせること、それからきちっと賠償責任を、賠償というか費用負担を求めること、これは国会としても責任を持ってやっていきますし、厚生労働省はその点は製薬会社について責任を持ってやってくれるよう強く求めていきたいと思います。
 謝罪をする、ここもちゃんと担保は取れておりますね。

○国務大臣(舛添要一君) 先ほどの小池委員の質問に対しても答えましたように、第一義的には企業に責任がございます。これについてはきちんと心からおわびをすべきであると考えております。

○福島みずほ君 私は、この法案が議員立法でできたことは実は問題だと思っています。国会がこの前文にあるように政府は心からおわびをすべきであると言って、その後に政府がおわびをする。違うじゃないかと。自分のしりぬぐいぐらい自分でやれと言いたい。政府は、自分たちの起こしたことについては、自分たち自ら、国会から言われるまでもなくおわびをすべきであるというふうに考えています。
 この点について、国の責任についてですが、この薬害、原告の皆さんたちが思っていることも、薬害をどうやったら私たちが本当に根絶することができるか、この法案もその趣旨だと私は思っております。
 大臣にお聞きをいたします。私は、薬害の根絶するための大きな第一歩は、政官業癒着をなくすことだと。薬事局長がそのままミドリ十字や製薬会社に天下れば、自分が天下る製薬会社に関して甘くなることは当たり前です。もう薬害を根絶するために、製薬会社に関して例えば局長が天下りをすることをなくす、御決断ください。

○国務大臣(舛添要一君) それは厚生労働省だけではなくて、この政府全体、公務員制度全体の在り方にかかわる問題でありまして、今きちんと内閣全体で、そしてまた各党で御検討はなされているというふうに思います。
 もちろん、そういう癒着があったりする、そして自分が天下った先の、例えば製薬メーカーの利益のみを考えるということではなくて、きちんと対処していかないといけないと思いますが、一方では、先ほど櫻井委員の御意見の中にもありましたように、専門的知識を有した人たちがその能力をどういう形で次なるステージで発揮するかという観点もまた必要だと思いますので、そういうことも踏まえた上で、きちんと公務員制度改革全体の中で今の問題については取り組んでまいりたいと思います。

○福島みずほ君 ほかの役所のことなど聞いておりません。厚生労働省が薬害を根絶するために大臣としてどう政策を取るか、決断をするかです。
 私は、薬害が繰り返し繰り返し繰り返されることをもう本当に終わりにしたい。それがだれよりも原告たち被害者が思っていることです。天下りをなくせば製薬会社に対する甘い許可や癒着、これがなくなります。
 大臣、天下りをなくす、少なくとも局長が製薬会社に行くことをさせない、これを御決断ください。

○国務大臣(舛添要一君) 今申し上げましたように、公務員制度全体の改革と私が申し上げたのは、ほかの省庁のことということではなくて、薬事行政以外にもそういう問題があるからということで申し上げているわけでありますし、いささかも、国民の目から見て、国民の視線、視点に立って疑わしきことがあるようなことは私はやるべきではないというふうに考えております。

○福島みずほ君 今まで結果が示しているじゃないですか。薬事局長がミドリ十字やいろんな製薬会社に天下って、そのミドリ十字やいろんな製薬会社が薬害を起こしてきたんですよ。薬を作って薬害を生み、治すための薬を売ってもうける、このひどい状況をなくすことが国会の責任ですよ。天下りに関して、させない、それが必要だと思いますが、いかがですか。

○国務大臣(舛添要一君) 先ほども申し上げましたように、いろんな観点から考えた上で、国民の目線に立ってきちんとこの問題には対応していきたいと思います。

○福島みずほ君 それでは薬害はなくなりません。大臣、一歩譲って、薬害を起こした、今回問題を起こした企業に天下りをさせない、いかがですか。

○国務大臣(舛添要一君) 今、基本的に公務員の個々の退職後の在り方については、政府の中でも、また国会の中でも議論をしているところでございますので、それをきちんと踏まえた上で、そして今の福島委員の御意見も参考にして、私は国民の理解を得られるような対応策を取りたいというふうに思っております。

○福島みずほ君 国民は薬害をなくしてほしいと思っていますよ。他の役所のことなど聞いていません。厚生労働省が薬害をなくしていく形で一歩足を踏み出すことができるかどうかです。そういう天下りをなくさなければ私は薬害は続いていくと思います。大臣、決断してください。

○国務大臣(舛添要一君) 何度も申し上げていますけれども、これはきちんとしたルールを政府全体としてすべての公務員に対してやるべきであります。そういう中において、今の福島委員の御決意を踏まえた形で、私は国民の目線できちんと対応してまいりたいと思います。

○福島みずほ君 山井さんは首を横に振っていて、私もそう思います。薬害は続いていきますよ。薬害をなくすために何をするべきか。犯罪行為に近いじゃないですか。それを繰り返しやっていて、厚生労働省はそれと本当に決別しなければ薬害は生みますよ。税金で常に私たちはどれだけてん補していかなくちゃならないんですか。大臣、どうですか。

○国務大臣(舛添要一君) 何度も私は、同じことの繰り返しになりますけれども、きちんとルールを作って、私一人が一つの省でどうするという話ではございません。これは、薬害ももちろんきちんと対応をしないといけないんで、私は大臣就任以来全力を挙げてやってきたつもりであります。
 しかし、公務員制度が今いろんな問題を起こしている。そして、政官業の癒着と今おっしゃる、言葉でおっしゃいましたけれども、そのことのマイナス点もみんな分かってきている。そういう中でどういうふうに行政改革をするかというのは国民的課題だと思いますから、そういう中において国民の視点でこの問題に対応すると、私はその原則を何度も繰り返して述べるだけであります。

○福島みずほ君 私は国民の視点で申し上げています。命を守るということであれば、薬害をなくすために、それは本当に大手術をしなきゃ駄目ですよ。これはもう解決するために私は食い下がっていきます。
 大村さん、うんうん言っていますが、これに賛成してくださるんですか。

○衆議院議員(大村秀章君) 今、福島委員が言われたことは大変大事なことだというふうに私思います。今回の薬害肝炎訴訟を解決するためのこの救済法案を私ども出させていただき、全会一致で衆議院を通させていただきました。
 ただ、大事なのは、これからこういった薬害を二度と起こさないという在り方を私どもはつくって、国の在り方も、行政の在り方もつくっていかなきゃいけない。薬事行政もこの際改めて、大きく抜本的に見直していかなければならないというふうに思っております。その際に、今、福島委員が言われた、国民の目線から見て疑念が持たれるような対応が政府、役所であってはならない。それは天下りもその一つのポイントになろうかと思います。
 したがって、そういうことがないように、大臣の先ほどの答弁は、大臣、行政の長としてはああいう答弁だろうと思いますが、お互い与党として、そういうことがあってはならない、させないということは申し上げておきたいと思います。

○福島みずほ君 私は、薬害を本当になくすためには、この点についてはもう与野党を逆転して政権を替えて、私たちは製薬会社に関して天下りをすることを本当になくして薬害を根絶することを今の野党でやっていきますよ、そんな答弁だったら。そのことを決意として申し上げます。
 次に、先ほど独立行政法人医薬品医療機器総合機構の理事長が当時のリストを隠した責任者であるということがありました。原告と先ほども話しました。理事長としてふさわしくない。大臣、この理事長の首をすげ替えるべきだと考えますが、いかがですか。

○国務大臣(舛添要一君) その問題については、私は今後しかるべき検討を加えたいと。今の段階ですぐ人事を、この法案が通ったからどう変えるという、そういうたぐいの問題ではないというふうに考えております。

○福島みずほ君 リストを隠してこの問題を隠ぺいしてきた人間がなぜ救済ができるんですか。加害者が、申し訳ない、加害者がなぜできるんですか。検討してください、大臣。

○国務大臣(舛添要一君) この法案の後ろの附則の五条のところに、この独立行政法人医薬品医療機器総合機構法の一部を改正するということで、個々にこの業務を行うということはこの立法府の皆さん方の法案に書かれてありますから、その法案が成立した暁におきましては、その法案にのっとってきちんと対応をしていくというのが行政府の立場でございます。

○福島みずほ君 第三者機関にしろ、この機構法の理事長にしろ、救済をする人間が、この薬害を発生することに加担した、関与した人間は全部排除すべきです。大臣、どうですか。

○国務大臣(舛添要一君) 第三者委員会につきましては、先ほど小池委員にお答えしましたように、きちんとした委員構成を考えて、中立的かつ公平な検証ができるように努力をしてまいります。

○福島みずほ君 真相を語らない人間がなぜ救済ができるんですか。加担した人間がなぜ救済できるんですか。なぜ舛添大臣はそんなに厚生労働省をかばうんですか。この国会として理事長の首をすげ替えるべきだということを私自身は強くこれからも要求をしていきます。
 カルテの問題が今日も出ております。衆議院の法務委員会で、カルテのみに頼らない、総合的に判断すると法務省民事局長は語っていますが、そのとおりでよろしいですね。

○政府参考人(倉吉敬君) 今委員の御指摘のとおりでございます。一昨日の委員会で法務副大臣と法務当局の答弁のとおりでございまして、カルテがないからといって投与の認定が受けられないと、そういうわけではございません。

○福島みずほ君 厚生労働省もそれでよろしいですね、局長。

○政府参考人(高橋直人君) ただいまの民事局長の説明のとおりでございます。

○福島みずほ君 今回の法案では先天性の人などが除外をされています。今後、取り残された人々について政府はどのように対処されるおつもりか、改めて決意をお聞かせください。

○国務大臣(舛添要一君) 先天性の方々につきましても、今回の法案はこの訴訟に関する解決ということでございますからそこには含まれておりませんけれども、こういう方々に対する支援策についてもきちんと対応してまいりたいと思います。

○福島みずほ君 フィブリンのりについてお聞きをいたします。
 製薬会社が行った推計では、フィブリノゲン製剤の推定使用者数約二十八万例のうち、七万八千例についてはフィブリンのりであったとしております。これは自覚症状がないということで、投与された人には検診を受診してもらい、感染者を早期発見し、早期治療していくことが必要です。
 ところで、薬事法上フィブリンのりは承認されておりませんが、製薬会社旧ミドリ十字、現田辺三菱製薬は冊子を配るなどして積極的に使用を勧めてきました。これは明らかに製薬会社の責任が問われるべきだと考えますが、いかがですか。

○政府参考人(高橋直人君) ただいま御指摘の件につきましては、平成十三年に薬事法に基づく報告命令や立入検査などを実施して調査を行っております。当時の調査の結果、フィブリノゲン製剤の適応外使用につきましては、旧ミドリ十字社として薬事法の承認外の事項に係る販売促進活動の組織的な実行は認められなかったと。しかしながら、そのような販売促進活動を行った社員の存在などが判明したため、平成十三年八月二十八日付けで旧ウェルファイド社に対しまして厳重警告などの指導を行うとともに、調査結果などの公表実施をいたしております。

○福島みずほ君 つまり、薬事法上承認されていないものを旧ミドリ十字はやっていたわけですよ。今、組織的でないとあったけれども、現に冊子を配って売っていたわけですよね。厳重警告ということですが、これはどのような重みがあるんでしょうか。

○政府参考人(高橋直人君) 御指摘のとおり、承認外の効能をうたって販売活動をすること自体はこれ薬事法に違反でございます。それが、ですから、企業としてそれが行われていたかどうかがその薬事法の要件に該当するかどうかになりますが、それは企業としてのその販売活動はなかったという認定を当時したということでございます。

○福島みずほ君 甘いんじゃないでしょうか。これ実際、冊子を配るなどして、薬事法上フィブリンのりは承認されていないけれども使って、現に七万八千例使われているわけですよね。厳重警告でこれ終わりなんですよ。じゃ、使われた人間は一体どうなると思いますよ。これに関しては、法令違反となれば許可取消し、罰金、罰則もあるけれども、厳重警告だとそれはないわけですね。
 これについて大臣、こういう一つ一つのこと、薬事法の承認を得ていないものを製薬会社が売って、それで起こっているこういう事態について、厳重警告ではなくてもっと踏み込むべきだと思いますが、いかがですか。

○国務大臣(舛添要一君) 今局長が説明しましたように、このフィブリンのり自体がその薬事法にのっとったものではないと、そういうことについて十分な警告を与えておりますけど、更なる手が今後、どういう手を打って更にこれを指導強化するか検討してみたいと思います。

○福島みずほ君 企業は例えば業務停止命令になったり、例えばフルキャストやいろんなところも業務停止になったりしていますよね。法律を守らなければそうなったり、問題が起きればそうなわけです。
 私はちょっと率直な感想として、製薬会社ってどうしてこんなに許されるのかというのが個人的に分からないんですね。どうなんでしょうか。

○国務大臣(舛添要一君) いや、どこも、私は基本的に法律に基づいてこの行政を執行しているということをお答えしたいと思います。

○福島みずほ君 企業はやはり今企業責任すごく追及されて、問題があれば業務停止になったり全部していますよね。何で製薬会社はのうのうと生き続けて薬害を生み続けるのか。どうですか。厚生労働省とのやっぱり癒着があるんじゃないですか。

○国務大臣(舛添要一君) 私は、あらゆる企業は、企業の社会的責任をきちんと果たすべきだと思いますし、さらにそれより前に、法的にきちんとルールに基づいて行動をすべきだというふうに思いますし、過去にもそういうことに抵触した製薬メーカーが業務停止になった例があると聞いております。

○福島みずほ君 今回の法案では請求期限が五年です。その五年間で厚労省はどのような施策を講ずる予定でしょうか。受診の周知徹底や検査体制の充実整備などが必要と考えますが、予算措置と併せて具体的にお聞かせください。

○政府参考人(西山正徳君) お尋ねでございますけれども、平成二十年度予算案につきまして、保険者、市町村等における肝炎ウイルス検査体制の整備など五十一億円、それから普及啓発費で三・五億円を計上しております。
 できるだけ多くの方に一刻も早く検診を受けていただけるよう、取組を推進してまいりたいと考えております。

○福島みずほ君 大臣、日本には先進諸国にはない三百五十万人の肝炎の患者がいます。これは極めて異例です。厚生労働省の根本的な責任、なぜこんなに肝炎の患者を大量に三百五十万人も生んだか。これは先ほど第三者委員会、検証委員会をやるということですが、私はやはり政官業癒着の問題や厚生労働省の根本的なうみを出さない限りは本当の意味での解決にはならないと思います。
 第三者機関に任せるのではなく、例えば天下りを本当に禁止する、厚生労働省として人に言われる前に改善することがあるだろうと思いますが、いかがですか。

○国務大臣(舛添要一君) 国民の命を守る、そういう原点に立ってきちんとした薬事行政に立て直していきたいと思います。

○福島みずほ君 今日はみんなの努力で、みんなの血のにじむような努力で肝炎に対する法案が成立間近というふうになりました。これは大きな一歩ですが、救済されていない人をどうするか。そして、今日やっぱり一番言いたかったことは、この委員会で薬害について私たちがもう議論したり、法案を作ったりしないで済む政治をやるべきだというふうに思います。
 済みませんが、厚生労働省が天下りを含めて断ち切れないんだったら、政権交代してでもやり抜くというふうに申し上げ、私の質問を終わります。

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