参議院 厚生労働委員会 2007年06月14日
◆日本年金機構法案、国民年金事業等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案及び厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律案、以上三案一括質疑(総理出席)
◆年金記録問題について◆
◆年金記録問題について◆
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
年金の保険料を払ったにもかかわらず、きちっと自分がもらうことができない、その国民の痛みがやはり行政の側に分かってない、内閣の側に分かっていない、日々怒りながら質問をし、追及をしております。
ちょっと見てください。(資料提示)これは平成十年社会保険業務センター通信です。これが当時、磁気ディスクによる管理になってない千四百三十万件、それから船員保険の一部三十六万件がコンピューター化されてないことが速報にきちっと出ております。
それで、質問いたします。今問題になっている千四百三十万件、船員保険の一部の三十六万件、これをなぜ入力しなかったのか、これをまず入力をすべきでないか、この点についていかがですか。
○国務大臣(柳澤伯夫君) これは、三十六万件の記録は昭和二十五年四月一日前に資格喪失された方の記録であると。これは千四百三十万件も同様でございますけれども、そういう使用頻度が低いものと見込まれたため、オンライン記録に収録されず、マイクロフィルムに収録して管理されているものと承知をいたしております。
○福島みずほ君 いや、今の答弁では駄目ですよ。
つまり、この人たちは、自分が払ったにもかかわらず自分に結び付かなかった。つまり、五千万件以上の宙に浮いた年金のほかに、この人たちはもらい損ねたかもしれないわけです。これをまず入力すべきだということを申し上げます。
次に、旧台帳の破棄についてお聞きをいたします。
党首討論で安倍総理は台帳とそれから入力されたものの突合をすべきだとおっしゃいました。ところで、社会保険庁は旧台帳を破棄しております。これは、ワンビシアーカイブズに保管をする際、平成十二年一月の段階で旧台帳を破棄しています。マイクロフィルム化しているからいいのだと言っていますが、それは違います。マイクロフィルムは極めて見にくい。昨日、文京区のセンターに行きましたが、マイクロフィルム、正直とても見にくいです。
最大限問題なのは、社会保険業務センター文書保存規程がありまして、旧台帳は永年保存をすべきだと明記をしています。旧台帳は永年保存をすべき、しかしこれをさっさと旧台帳捨ててしまった。この責任についてどうお考えでしょうか。
○委員長(鶴保庸介君) 速記をお止めください。
〔速記中止〕
○委員長(鶴保庸介君) 速記を起こしてください。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 失礼しました。
千三百四十万件にしても、この旧台帳のものにつきましては一部マイクロフィルム化した、これはもう写真に撮ってあるわけですから、これは廃棄しておりますけれども、紙のままの旧台帳というのはそのまま保存をされておるという状況でございます。
○福島みずほ君 総理にお聞きします。
私はこの旧台帳は破棄したと報告を受けました。旧台帳は破棄した。これは明確に社会保険業務センター文書保存規程の永年保存に明確に反します。破棄した、これはもう大問題じゃないですか。責任をどうお考えですか。総理、答えてください。
○国務大臣(柳澤伯夫君) 厚生年金の旧台帳及び船員保険の旧台帳については、マイクロフィルム化をし、そのマイクロフィルム化した紙の台帳を廃棄したというふうに承知をいたしております。
記録原簿の持ち方は様々なものであり、マイクロフィルムもその一つの形態でございます。廃棄した被保険者台帳はマイクロフィルムに撮影し、その記載内容を明らかにしていることから社保庁の文書保存規程で原本を永年保存することとされておりますけれども、マイクロフィルムが原本に代わる原簿であり、廃棄すること自体には問題がないものと承知をいたしております。
○福島みずほ君 マイクロフィルムと台帳とは違います。だからこそ保存をしていた。にもかかわらず、これは平成十二年一月に捨てているんです。マイクロフィルムは私も見ましたけれども、極めて見にくいです。旧台帳という、国民の極めて大事なもの、これきちっと保存すべきじゃないですか。きちっと規程の中に、旧台帳永年保存すべきとなっています。これを捨てることは極めて問題です。これから突合するのにマイクロフィルムとの突合もあるかもしれません。しかし、旧台帳との突合をコンピューターされているものときちっとやる、これも必要です。国民の重要な記録じゃないですか。それをなぜ捨ててしまうのか。極めて無責任で、旧台帳を破棄した、そのことについての責任を追及していきたいというふうに考えています。
次に、年金問題、安倍総理は、一年以内にこのコンピューター五千万件を突合し、一人でも、一人残らず救済したいと言っています。しかし、宙に浮いた五千万件のこの記録はデータが不正確です。漢字から仮名に転換するときに勝手に読んで入れている。あるいは入力されてないたくさんの記録がある。ですから、まず、もちろんコンピューターで照合することも大事です。しかし、問題は、受給者に関してこの十年間照合すらしてこなかったこと、そしてこの照合をこれから五千万件やったとしても、データが不正確なわけですから十分ではありません。まず、この台帳と入力されているもの、これの突合をきちっとやること、それがまず必要だと考えますが、総理、いかがですか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) まずは、まずは当然、この五千万件の中において先ほどから答弁をいたしておりますように、受給年齢に達しているであろう二千八百八十万件と三千万人の方々の突合。そしてまた、被保険者の方々との突合を最優先で行います。その際、先ほど大臣が答弁した、今までのチェックにおいて三要件、年齢、性別、氏名でありますか、しかしそれを間違って入力したかもしれないということも念頭に置きながらチェックを行っていく。例えば、安倍であればアンバイで入っているかもしれないということも念頭に置きながらチェックを行っていかなければならないと考えています。
しかし、そもそも間違って入力をしてしまって、それがなかなか分からないということもあり得ますから、このマイクロフィルムと、そしてシステムとの、また台帳とのこの突合も当然行っていく。しかし、それはやはり手作業が中心に今のところなっていくと言われておりますから、時間が掛かる。ですから、これは半年ごとに進捗状況はお知らせをしていきたい。すぐできることにまず集中的に人的な資源も投入をしていきたいと、このように考えております。
○福島みずほ君 この十年間、被保険者については五千万件について照合しました。ですから、残りの受給者をこれから五千万件についてやっても、効果はもちろんあるけれども、データが不完全ですから十分ではありません。そして、突合が、台帳とコンピューターの突合が重要だからこそ私は旧台帳、絶対に捨てるべきではなかったと、これを何で破棄したのかという責任を追及していきたいと考えています。
おっしゃったとおり、半年ごとにこれから進捗状況を報告する、物すごく時間が掛かりますよ。これ一体、本当に大至急これをやる、入力されてないものはすぐ入力してやるべきだと、一千四百三十万件、三十六万件の入力をまずやるべきだと主張していきます。
ところで、一兆四千億円データベースにお金を使ってきて著作権すら持たない。その中で、これからこの年金問題対応策にどれぐらいお金が掛かるのか。厚生労働委員会では時効特例法によって九百五十億円、新聞報道だと照合作業に九十億円、一説、専門家によると一千五百億円というような試算もあります。総理、これを真っ当にするためにどれぐらいの試算が必要かと考えていらっしゃいますか。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) この試算については詳細については厚生労働大臣からお答えをいたしますが、掛かるこの費用につきましては、もちろんこれが年金の受給者、あるいは年金の保険料を払っておられる方々の御負担になってはいけないと、このように考えております。
行政の徹底的な効率化はもちろん、社保庁のこの改革に向かって進めていく中においての効率化も含めて、そういう中から行政の効率化を中心に捻出をしていきたいと、このように考えております。
○福島みずほ君 莫大なお金が掛かります。莫大に今までお金を使ってきて、そのツケを税金でやることになるわけじゃないですか。その点も極めて問題です。
社民党は、マイ年金手帳、きちっともう自分の経歴が分かるようにすることを大至急取り組むこと、それから生活保護の受給者の半分が実は高齢者であると、年金が機能していません。だからこそ、基礎的年金部分については税を入れて二階建てできちっとやっていくと安心、安全な年金制度をつくることにきちっとやるべきだというふうに考えています。
今回の問題に関して、社会保険庁長官、厚生労働大臣、そして総理の責任は極めて重いと、ここまで問題が明らかになりながら、私たちがこういうものがあるんじゃないかといってやっと情報が出てくると、これは国民に対する信頼感をつくり得ないと厳しく申し上げ、私の質問を終わります。
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