ホーム オピニオン 定例記者会見 国会質問 発言集 議員立法 質問主意書 マニフェスト
2006年

過去の記事

国会で行われた質問に関しては、国会図書館の国会会議録検索システムを利用すれば、 すべてオンラインから調べられるようになりました。
検索条件入力をクリックし、発言者に「福島瑞穂」、検索語を記入してお調べ下さい。


参議院 予算委員会2006年10月11日

◆外交の集中質疑


◆戦争責任の政府見解について◆
◆集団的自衛権の行使について◆


 

◆戦争責任の政府見解について◆

○福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。  社民党は、いかなる核にも、核兵器にも、核実験にも大反対です。アジア、特に北東アジアにおける非核構想を作るべく、モンゴル、中国、韓国を訪れ、非核化に向けて頑張ってきました。今回の核実験に強く抗議をすると同時に、朝鮮半島における非核化に向けて、社民党は、中国、韓国など関係国に対して直接働き掛けていきます。  次に、総理、総理のこれまでの戦争指導者の責任、いわゆる従軍慰安婦に関する発言は間違いだったのでしょうか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 もう既に国会で答弁をいたしておりますように、河野官房長官談話については、私の内閣においてそれを継承しているところでございます。

○福島みずほ君
 以前の見解を変えたわけですね。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 以前の見解というのはどの見解のことでしょうか。

○福島みずほ君
 総理は、いわゆる従軍慰安婦問題について、強制連行について、ない、あるいは問題があるという旨発言をされてきました。私が今日ここで問題としたいのは、総理が以前行っていた発言と違う発言を総理になってからされていることです。以前の発言は間違いだったんでしょうか。  一九七二年、日中国交正常化に際して周恩来首相は、日本の中国侵略は一部の軍国主義者によるもので、一般の日本人も戦争の被害者だったと説明し、この考えを前提に日中の国交正常化が実現をいたしました。  総理、総理もこの見解に立たれますね。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 それは、周恩来、当時の首相のこれはごあいさつの中から引かれたものだと、このように考えております。  日中国交正常化に際しましては、正にこれは日中平和友好条約あるいは日中共同声明等に書かれているとおりだろうと、このように思っております。

○福島みずほ君
 歴史認識をなぜ聞くのか、見解をなぜ聞くのか、それは哲学に関する重要な問題であるからです。戦争指導者と一般の国民を分けて、戦争指導者にこそ責任があった、この見解、この日中共同宣言に伴う中国の考え方、私の理解では、日本もそれを前提に日中国交正常化をしたと理解をしております。  総理、総理はこの見解に立たれるんですね。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 言わば両国が条約を交わす、あるいは文書を作る際には、それぞれお互いに主張をするわけでございます。その際に、周恩来首相が述べておられますように、中国側はそういう見解を述べられた。しかし、日本がその見解を承知をしたというか、日本側も同意をして作ったというものではないわけでありまして、成果であるこの日中共同声明あるいは日中平和友好条約、あるいはまたその後の共同宣言に書いてあることがすべてであると思います。

○福島みずほ君
 極めて重要なことです。戦争指導者と国民を分けて日中共同宣言を取ったのかどうか、それは日中共同で当時の認識だったと思います。総理が今日その見解に立たないとするから問題だと思い、質問をしています。総理は、その分ける見解に立たないんですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 私は、もう既に国会で申し上げておりますように、指導的立場にあった方々の責任は極めて重たい、それは当然のことであります。一方、この日中友好平和条約について、その前にお互いが述べ合ったことを前提にできているということを我々は認めろと言われてもそれは違うわけでありまして、正に条約とかあるいは共同声明、共同宣言、みんなそうなんですが、それまでに交渉の過程でいろいろなことがあるわけでありまして、それは中国側は中国の認識を持っているということを我々は承知をしておりますが、その同じ認識に立っているということではございません。

○福島みずほ君
 この日中共同声明の発言に当たって、日中間において戦争指導者の責任は認めると、しかし国民は被害者であったと。この前提に立って日中国交回復をし、その後の方向をつくってきたと思います。総理がその見解に立たないということは極めて重要だと考えます。

◆集団的自衛権の行使について◆

○福島みずほ君
 次に、集団的自衛権の行使についてお聞きします。  総理は、集団的自衛権の行使は日本国憲法下でできると発言をされています。その見解でよろしいですか。総理になってもその見解を維持されますか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 先ほどの話でございますが、私が首脳会談を行った際に、それは安倍さんのその見解はおかしいからという話は一切出なかったということは申し上げておきたいと、このように思います。  集団的自衛権につきましては、先ほども答弁をいたしましたように、言わばこの集団的自衛権の、日本が禁止している、禁止されている集団的自衛権の行使に当たるかどうかということについて、これは言わば集団的自衛権、禁止されている集団的自衛権、個別的自衛権と集団的自衛権の間に、個別的に当てはめていく中において研究をしていくことは必要ではないか。要は、つまり日本人の生命と安全、この日本の平和を守るために何をすべきかということはよく真剣に考えるのは当然のことでありまして、そのために個別的なことについて研究するのは私は当然ではないかと、このように考えております。

○福島みずほ君
 意味が不明です。私は端的に聞いております。総理は日本国憲法下で集団的自衛権の行使を認めるんですか。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 委員は少し物事を単純化し過ぎているわけでございます。  これは、先ほど来申し上げておりますように、集団的自衛権については厳密にお話をさしていただかなければならないわけであります。言わば、自衛権発動の三要件というのがある中において自衛権を我々は発動するわけでございます。この自衛権を我が国は集団的自衛権と個別的自衛権に分けているわけでございますが、その中で、例えば公海上において、我が国に対する攻撃が発生していない段階において日本の船と同盟国たる米国の船が並んで並走していたときに、米国の船に対して攻撃がなされた際に日本はそれは全く救助しない、しかし救助できないのかどうか。  そこで、解釈としては、今までの答弁の中におきましても、これは法制局の見解の中で、ある一定の条件がそろっていけばそれは可能ではないかという考え方もあるわけでありますが、そこはそれぞれ、その事態事態において、事態の前にやはりある程度のこれは解釈をしておかなければならないわけでございます。つまり、同盟関係が効率的にこれは動いていくことによって日本の安全は私は向上し、また抑止力は維持されると考えております。

○福島みずほ君
 総理は、総理になられる前に雑誌の中で、単純に日本国憲法下で集団的自衛権の行使はできると明言をされているからですよ。あなたはそんなぐちゃぐちゃぐちゃぐちゃ言ってません。集団的自衛権の行使は日本国憲法下でできると言っていたんです。日本国憲法は、武力行使はできない、しない、戦争しない、決めています。どこをどうつついたら武力の行使ができるんですか。憲法の規範力をどう考えているのか。あなたのような総理大臣が暴走しないようにこそ憲法があるんです。  単純にあなたは集団的自衛権の行使ができると言っていました。政府見解は戦後ずっと集団的自衛権の行使はできない、そうでした。あなたが違う見解に立つのかどうか。しかし、あなたはぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃ言って、認めるのか認めないのか、そこをはっきり言いません。でも、研究をすると言っているからには集団的自衛権の行使ができると認めているはずです。はっきり言ってください。

○内閣総理大臣(安倍晋三君)
 私はしかし、私の著書の中でもいろいろなケースについて述べているところでございます。で、今までの政府の見解の中におきましても、例えば一体化という議論がありました。この一体化は何をもって一体化するかということについてもいろいろと議論の変遷はあったわけでございます。時代がこれは移り変わっていく中において、正確な精密な議論を私はしなければいけない。正確な精密な議論をぐじゃぐじゃと言うのは極めて私はふまじめな態度だと思いますよ。

○福島みずほ君
 政府見解ははっきりと集団的自衛権の行使はできない、これを日本政府は維持してきました。ところが、それについてあなたははっきりと集団的自衛権の行使ができると総理になる前には発言をされています。そして、総理になった途端に研究すると言ってできる余地を残しているから大変危険だと思っているからです。あなたは総理になる前と後で発言をころころ変えています。それが維持されるのかどうかということについて私たちは極めて重要なことだからこれを聞いているわけです。  教育基本法改悪法が国会に提出されています。国のために命を投げ出すことが美しいことだと言うために愛国心が盛り込まれる、愛国心を教育の法律の中に設けているのは今現在では中国だけです。なぜ日本においてそれを盛り込むのか。そのことが極めて問題であると同時に、沖縄で今パトリオット搬入のためにデモ隊、ゴボウ抜きがされています。そういうミサイルを沖縄に押し付けることも問題であることを申し上げ、私の質問を終わります。


▲上へ戻る


     
     

 |  福島みずほ後援会サイト  |  メールマガジン読者募集  |  国会へ行こう会会員募集  |  学生ボランティア募集
 |  カンパ受付  |  ご意見・ご質問  |  連絡先  |  サイトマップ

   Copyright © 2004 Fukushima Mizuho. All Rights Reserved.