参議院 予算委員会 2006年3月27日
◆平成十七年度予算案 締め括り質疑
◆入国管理法改正について◆
◆耐震設計審査指針について◆
◆入国管理法改正について◆
○福島みずほ君
社民党の福島みずほです。
入管法の改正法案の立法趣旨について説明をしてください。
○国務大臣(杉浦正健君)
お答えを申し上げます。
今回の入管法改正は、米国同時多発テロ事件後の国際情勢の激変を受けまして、出入国の公正な管理を図り、ひいては国民の生命と安全を守るために、テロの未然防止対策といたしまして外国人の入国、上陸時に指紋の提供等を義務付けるものでございます。
その立法趣旨には十分な合理性があり、かつ必要性もあるものでございまして、憲法十三条が定めております公共の福祉のため必要がある場合に当たると考えております。
○福島みずほ君
日本人のデータも集めていきますね。望む人は、ピッと押せばピッと通れるように日本人の指紋のデータも集めますね。
○国務大臣(杉浦正健君)
日本人で頻繁に出入りされる方が、希望される方については登録をした上で自動化ゲートというのを設けることになっております。
○福島みずほ君
外国人、日本に入国する外国人、七百万人、年間。この膨大なデータ、外国人と日本人合わせた指紋データはいつ消すのですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
当分の間必要な期間は保存することといたしております。
○福島みずほ君
当分の間とはどれぐらいですか。衆議院の法務委員会では七十年、八十年と言われています。
○国務大臣(杉浦正健君)
当分の間で、まだ決めておりません。
ただ、この時期を明らかにすることはテロリスト等を利することになりますので、公表は差し控えさせていただきます。
○福島みずほ君
何千万人という人のデータを結局は集めるわけですね。消去するのがいつか、当分の間、今答えられない、おかしいですよ。
○国務大臣(杉浦正健君)
当分の間は保存します。いつかは消去はいたします。
○福島みずほ君
答えではありません。決めてないんだから、問題ですよ。
○国務大臣(杉浦正健君)
委員会におきましても、当分の間保存すると答弁させていただいております。
○福島みずほ君
テロリスト対策ということで膨大な人の指紋を入手して、滞積して消さないわけですね。日本政府は、規制改革イニシアチブ第三回報告書、日米間の関係においては米国が取得した日本の指紋はすぐ消去せよと言っています。だけど、日本政府が法案作ったら消さないんですよ。この膨大なデータはどうされるんですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
具体的な保有期間につきましては、施行後その結果を踏まえまして最終的に決定いたすことといたしますが、当分の間は保存いたします。現時点で見込んでいる保有期間につきましては、テロリストや犯罪者に有益な情報を与えることになりますので公表を差し控えることとしたいと思っております。いただいた指紋は、個人情報保護法に従いまして厳重に保管させていただきます。
○福島みずほ君
テロリストの対策のために持っている情報と照合をする、だからすぐ消すのだ、そういう議論もあるわけです。なぜデータをいつ消すのか言えないんですか。ずっと持っているんでしょう。
○国務大臣(杉浦正健君)
まあ、委員会でもその点議論に相なっておりますが、具体的な保有期間につきましては、施行後その結果を踏まえて最終的に決定することとしております。
なお、現時点で見込んでいる保有期間につきましては、テロリストや犯罪者に有益な情報を与えることになりますので公表を差し控えることといたしております。
○福島みずほ君
指紋押捺拒否の大きな運動がありました。外国人、入ってくる人取る、そして日本人でもどんどん取っていくわけですね。それを消すことを今言わない。当分の間は持っておくということで、衆議院では八十年間保存するってひどいこと言っていますよ。
入管法六十一条の九、海外にデータを出すことはありますか。
○国務大臣(杉浦正健君)
個人情報保護法に基づいて、厳正、適切に管理をいたします。
○福島みずほ君
個人情報保護法だとどうなるんですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
御通告ございませんが、今度の入管法改正では提供できることになっておりますが、それは個人情報保護法との関係で厳正に取り扱うことといたしております。
○福島みずほ君
六十九条九は、外国人入管当局から請求がある場合は指紋データも全部提供できるんですね。結局、日本に蓄積された大量のデータはアメリカでもどこでも行く可能性があるわけです。
○国務大臣(杉浦正健君)
法務委員会で御審議いただいておりますが、六十九条一には限定が付いております。よくごらんいただきたいと思います。無制限に出るものではございません。
○福島みずほ君
個人情報保護法でどのように限定するんですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
前項の規定による情報の提供につきましては、当該情報が当該外国入国管理当局の職務の遂行に資する目的以外の目的で使用されないよう適切な措置がとられなければならないとされております。
○福島みずほ君
資するとはどういう意味ですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
資するとは、資することでございます。
○福島みずほ君
これは重要な問題だから聞いているんです。外国人七百万人、日本人の多くのデータ、指紋データを取っていて蓄積し、そして保存するとしているわけでしょう。資するってどういう意味ですか。外国に情報が流れるんですよ。
○国務大臣(杉浦正健君)
日本に来日される七百万人と言われる方々のうち、大部分は善良な方々でございます。テロリスト等の情報と照合いたしまして、そういう悪い方々はチェックしようという趣旨でこの法律を作るものでございますので、そういうテロリスト等のチェックに資するシステムだと思う次第でございます。
○福島みずほ君
テロリストを口実に膨大なデータを集積するわけです。善良な人の、すべての人の指紋も採取するわけです。そこが問題でしょう。
○委員長(小野清子君)
杉浦法務大臣。(発言する者あり)
もう一度質問をお願いいたします。
○福島みずほ君
問題ではないですか。
○国務大臣(杉浦正健君)
問題ではないと考えます。
○福島みずほ君
小さな政府と言いながら、大きな権力を持った監視社会をつくっていくわけで、重要な指紋の問題なので聞いているのです。こんな法案は認められません。
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◆耐震設計審査指針について◆
○福島みずほ君
次に、耐震設計審査指針の見直しについてお聞きをいたします。
これについて、なぜ見直しをしているのか、教えてください。
○政府参考人(片山正一郎君)
委員御質問の耐震設計審査指針は、原子炉施設の基本設計の妥当性についての安全審査の際に用いる指針類の一つとして、原子力安全委員会において策定されているものでございます。
現在、原子力安全委員会は耐震指針検討分科会を設けまして、最新の地震学、地震工学の科学技術的知見を反映させて、原子炉施設の耐震安全性に対する信頼性を一層向上させることを目的に、平成十三年七月以来、耐震設計審査指針の改定に向けた議論を精力的に進めており、現在議論は大詰めの段階であると、こういう状況でございます。
○福島みずほ君
審査会の委員の人たちで、今のままでいいと言う人はおりません。今回の金沢地裁の判決は常識的な判断です。耐震指針が古い、新しい知見が出てきた、古いものでやっていて危ない。欠陥自動車が今走っているようなもんですよ。やめて、とにかくきちっと審査基準が出るまではやめるべきだ、どうですか。
○政府参考人(片山正一郎君)
原子力安全委員会の指針類は安全審査の際の判断の基礎を示すものであって、指針の規定内容だけで審査が行われるということではなくて、常にその時点における最新の科学的知見を専門家が持ち寄って個別審査案件ごとに厳正かつ十分な客観性を持った審査が実施されているということで、指針が二十年前以上に策定されたものであったとしても、常に最新の知見を加味して実施される安全審査であって、直ちに問題となるものではないというふうに考えております。
○福島みずほ君
阪神・淡路大震災があり、みんな地震について新しい知識が出たわけです。やり直せと審査会は言っています。きちっとそこで基準を出し、そして補強し、そこの安心が出るまで欠陥自動車のように原子力発電所が操業することをやめろと裁判所は言ったわけです。常識的な判断です。
プルサーマルも含めて差し止めるべきだ、やめるべきだということ、命を大事にする政策をやるべきだということを申し上げ、私の質問を終わります。
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