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2006年

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参議院 予算委員会 2006年3月8日

◆平成十七年度予算案


◆1971年沖縄返還協定に関する密約について◆


 

◆1971年沖縄返還協定に関する密約について◆

○福島みずほ君
 社民党の福島みずほです。
 一九七一年、沖縄返還協定が調印されました。ところで、これについて、協定とは違う合意があったという公文書がアメリカからたくさん出ています。土地の原状回復費として四百万ドルを、アメリカが払うのではなく、実際は日本が払ったというものです。また、吉野文六さんの事実を認める証言があります。
 吉野文六さんは、当時、どのような役職で、どんな仕事をしてらしたんでしょうか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 吉野局長は、沖縄返還当時、アメリカ局長の職にあったというふうに承知しております。

○福島みずほ君
 どんな仕事をしていたかというのを聞きました。どんな仕事をしていたか。

○委員長(小野清子君)
 もう一度お答えください。どんな仕事をしていたか。

○政府参考人(河相周夫君)
 アメリカ局長の職にあり、日米関係に関連する仕事に従事をしていたというふうに承知しております。

○福島みずほ君
 吉野さんのオーラルヒストリーの文書、一九九九年の中でも彼は認めてます。私も先日、吉野さん自身にお会いをして、きちっと話を聞いてきました。アメリカの公文書の言うとおり、吉野さんの言うとおりでしょうか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 今御指摘のあったアメリカ局長の発言の内容につきましては、私ども承知はいたしておりません。
 いずれにいたしましても、沖縄返還国会というのは、昭和四十六年、四十七年ぐらいだったと存じますけれども、そのときの外務大臣はどなただか、ちょっと正確な記憶はありませんけれども、歴代外務大臣がこの種のことに、これに関しましては説明をいたしておるとおりでありまして、沖縄返還の際にいわゆる支払われます日米間のいわゆる合意に関しましては沖縄返還協定がすべてであって、それ以外のいわゆる密約というものはございません。

○福島みずほ君
 当時と事情が変わりました。今日お配りしていますが、アメリカからたくさん公文書が出ています。また、当時の担当者が合意外の、協定外の合意があったと認めているわけです。
 アメリカの公文書が本物かどうか、調査しましたか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 御指摘の資料でも配っていただいております文書につきまして、その性格に関しては政府としては承知しておらないということで、その内容も含めてコメントする立場でないということでございます。

○福島みずほ君
 何言ってるんですか。アメリカ側があると言って認めている。当時の日本の担当者も認めている。それが違うというんなら、どういう調査をしたんですか。なぜ否定できるんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほど麻生外務大臣からもお答え申し上げましたとおり、政府といたしましては、昭和四十六年、四十七年の沖縄返還国会当時から一貫して御説明を申し上げているとおり、沖縄返還に際する支払に関連する日米の合意というのは沖縄返還協定がすべてであるというのが立場でございます。

○福島みずほ君
 アメリカの公文書はガセネタですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 御指摘のアメリカの文書については、先ほども申し上げましたとおり、政府としてはその性格について承知していないというのが立場でございます。

○福島みずほ君
 吉野さんになぜ問い合わせをしないんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 これは、繰り返しの答弁になって申し訳ございませんけれども、御指摘のその沖縄返還に係る経費につきましては、一貫して政府が繰り返し答弁しているとおりでございまして、日米間の合意は沖縄返還協定がすべてであると、密約というのは一切存在してないということでございますので、改めて吉野元アメリカ局長に問い合わせをする必要は、確認をする必要はないという立場でございます。

○福島みずほ君
 完璧な証拠があります。アメリカ側の公文書、日本側の担当者、両方が、両方があったと言っているんです。それをなぜ否定できるのか、根拠を示してください。国民の税金がどう使われたか、国会に対して、国民に対してうそをついていたかどうかの問題ですから、調査すべきです。どういう調査をされているかも含めて答えてください。

○政府参考人(河相周夫君)
 繰り返しの答弁になりまして誠に申し訳ございませんけれども、先ほどから申し上げておりますとおり、政府が一貫して説明しているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、それ以外の密約は存在してないというのが基本的立場でございます。
 また、沖縄返還に関する、関連するファイルというものを念のため調査はいたしましたけれども、密約を存在する文書は見付かっておりません。

○福島みずほ君
 政府の基本的態度を疑うような公文書がたくさん出てきた。当事者も、あなたたちのOBが、担当者、本人のサインがあるんですよ。自分のサインだと認め、事実を認めています。
 ファイルは幾つあって、どういう調査をされたか、どういう分類になっているか、教えてください。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 沖縄に関連するファイルというのは約千冊ございます。このうち沖縄返還協定に関連するファイルというのが三百、約三百五十冊ということでございます。

○福島みずほ君
 全部出してくださいよ。私たち、調査しますから。

○政府参考人(河相周夫君)
 必要が、可能なものについては既に情報公開に基づいて提出をしているということでございます。

○福島みずほ君
 日本とアメリカで合意をしている。日本の担当者のサインがある。だけど、アメリカ側は公文書を出している、アメリカにはある、でも日本にはない。じゃ、だれかが捨てたんですか。大変な問題ですよ。当時の担当者に当たって、捨てたかどうかの調査をしてください。いかがですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほども御説明したとおり、当省にある関連するファイルというのは念のため調査を既にいたしました。その中に関連する文書は見付かってないと、密約を示唆する文書は見付かってないというのが事実でございます。

○福島みずほ君
 ファイルを全部出してください。本当にないのかどうか。アメリカにあって、なぜ日本にないのか。それから、なぜアメリカに対してこの調査をしないんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほど、繰り返しの答弁になりますけれども、政府の本件についての立場、考え方というのは、昭和四十六年、七年の沖縄返還国会当時以来から繰り返し御説明しているとおりでございまして、沖縄返還協定がすべてであると、それ以上の密約というものは存在してないというのが政府の確固たる立場でございまして、これ以上そのアメリカの文書の一々を確認する必要はないという考え方でございます。

○福島みずほ君
 吉野さん、うそついているんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答えいたします。
 吉野局長の、元局長の御発言についていろんな報道をされているということは承知しておりますけれども、その発言の個々の内容については我々は承知しておりません。
 いずれにいたしましても、政府が申し上げているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、密約は存在してないということでございます。

○福島みずほ君
 私は本人にお会いをしました。
 なぜ調べない。重要なことが、日本政府だけ、あなただけ否定しているんですよ。日本政府だけ、外務省だけ否定しているんですよ。あとは全部認めています、アメリカ側も、当時の人も。うそついているのはだれかって本当に聞きたいですよ。なぜ聞かないんですか。吉野さんになぜあなたは事実を、当時どうだったんですかとなぜ聞かないんですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 繰り返しの答弁になりますけれども、密約は存在しないというのが政府の確固たる立場でございまして、これ以上、吉野元局長に確認する必要はないというのが考えでございます。

○福島みずほ君
 密約、協定外合意はなかったのが基本的立場は分かります。それを覆すたくさんの公文書と当事者の証言が出てきた。揺らいでいます。調査すべきです。

○委員長(小野清子君)
 どなたに。

○福島みずほ君
 大臣。

○国務大臣(麻生太郎君)
 たしか河野外務大臣のときにも似たような話があって、一回本人に聞いたと思うんですね。そのときの答えは、なしと、そういうものはないと当時お答えになった。
 それから何年たったか忘れましたけれども、今に至って今度はあると、自分が署名したと。河野外務大臣のときはないと答えられて、今度はあると答えられておられますので、私どもは、ないというお話を一回きちんと外務大臣として聞いておられますので、今回、何かどう変わられたんだか知りませんが、あると言われても、私どもは一回ないというお答えを基にして答弁をさせていただき、それ一貫、昭和四十七年以後ずっと一貫して答弁をさせていただいておりますので、今、河相の申し上げた以上の答弁のしようはございません。

○福島みずほ君
 アメリカ公文書の吉野さんのサインは、これ偽物ですか。

○政府参考人(河相周夫君)
 先ほども申し上げましたとおり、アメリカの公文書、公文書館から発出された文書については、その性格を私どもとしては承知する立場にございませんので、コメントは差し控えさせていただきます。

○福島みずほ君
 河野外務大臣はどのような調査をされたんですか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 私の伺ったところでは、本人に直接電話をされて確認をされたら、ないということだったそうであります。

○福島みずほ君
 事情が変わりました。アメリカから公文書が出て、本人は証言されました。私は、その文書を基に本人に何時間か掛けて確認をいたしました。状況が変わりました。
 外務省は、いったん決めたらうそはつき続かなくちゃいけないというのでは、政府への信頼がなくなります。この予算が思いやり予算や現在につながるから、今質問をしているのです。在日米軍基地の今の再編についても、どんな合意が、協定外合意があるか分からないじゃないですか。アメリカが全部書類を出している、たくさん公文書がある、担当者が認めている。何で外務省だけないと言うんですか。

○国務大臣(麻生太郎君)
 私どもはないからであります。

○福島みずほ君
 三百あるファイルを是非出してください。また、なぜアメリカや、現時点において状況が変わった段階で吉野さんに問い合わせをしないのか、改めてお聞きします。
 合意、協定外合意がないという立証は政府側にあります。それを、なぜ私たちが納得いくような説明がないんでしょうか。

○政府参考人(河相周夫君)
 お答え申し上げます。
 先ほどから御説明しているとおり、四十六年、四十七年の沖縄国会当時以来から、事情についてはいろいろ御質問を受け、その中で政府としては一貫して説明をしてきているということでございます。

○福島みずほ君
 大臣、お願いします。(発言する者あり)
 状況が変わったんですよ。当時は分からなかった。でも、アメリカの公文書が出て、当事者が発言している。アメリカと日本側が合意をしているわけです。
 麻生大臣、これについて調査をお願いいたします。

○国務大臣(麻生太郎君)
 繰り返しの答弁で恐縮ですが、今申し上げましたとおり、昭和四十六年、四十七年のことに関しまして、以来、一貫して答弁を申し上げておりますし、同様の問題は河野外務大臣のときに一回既に似たような話がありましたときにも外務省として調査をした上での答弁。今回は事情が急に変わったと言われても、アメリカの公文書を見られて、私どもの方の公文書にはございませんので、私どもとして改めて調査する気はございません。

○福島みずほ君
 アメリカの公文書が偽物だという理解はこちら分かりません。両当事者がやったわけですから、調査を要求します。
 柏木・ジューリック秘密覚書があります。これは財務省のものです。財務省にこの文書ありますか。

○政府参考人(井戸清人君)
 財務省にその文書はございません。

○福島みずほ君
 今後、アメリカに公文書があり、日本の担当者が認めて、日本政府だけいったんうそをついたらうそをつき続けなければならないというのでは、国会に対して、国民に対してうそをついていることになります。財政民主主義の観点から大問題があるということで、今後も追及していきます。

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