参議院 予算委員会 2006年2月2日
◆平成十七年度補正予算三案審議・締め括り総括質疑
◆補正予算の防衛予算について◆
◆イラク問題について◆
◆補正予算の防衛予算について◆
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
横須賀港原子力空母母港化の問題について質問をしました。
総理は、米国の原子力軍艦の安全性は確保されていると判断していると答弁していますが、査察も日本はできないで、なぜこう言えるんですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) それは、今までの原子力空母等、安全航行、安全面については十分配慮して実際運航しておりますし、現に原子力空母でもアメリカ軍人は乗って仕事をしているわけですから、そういう点から考えましても、日本の安全性、懸念に対しては十分配慮していると私は考えております。
○福島みずほ君 日本は一切査察ができないんですが、いかがですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) それは軍事上で、日米安保条約の下に、軍艦なり、そういう面については一切両国の信頼関係に基づいてやっていますから。
○福島みずほ君 お手元に原子力艦船の主な事故のリストをお配りいたしました。米、原潜タイアレス、地中海でメルトダウン寸前の事故を始め、多くの放射能漏れや冷却水放出、たくさん事件が起きています。
これらの事件を総理はどう見られますか。
○委員長(小野清子君) 麻生外務大臣。
○福島みずほ君 総理、総理。横須賀じゃないですか。
○国務大臣(麻生太郎君) 委員長の御指名ですので。
この資料を、私どもも知っておる、知らないわけではありませんし、ずっといろいろ事件があったということになっておりますが、私どもの、この中で、いわゆる原子力船におきます核の問題で、日本に約千二百回ぐらい来ておると思いますが、その都度モニタリングは全部していると存じます。その中で、この種の放射能漏れという、いわゆる放射能に関する事故が日本国内で起きたというのは過去例がないということだと記憶します。
○福島みずほ君 国外ではいかがですか。
○国務大臣(麻生太郎君) もう一回言ってください。
○委員長(小野清子君) もう一度。
○福島みずほ君 国外ではいかがかと。
○国務大臣(麻生太郎君) 国外の事情まで詳しく知りませんが、アメリカ、この中で、アメリカの造船所の中のリペアリング、補修中に放射能漏れ等の事故があったというのはこの記録にあるとおりだと存じます。
○福島みずほ君 アメリカが安全と言うから安全だ、安全だということに関しては、これだけ事故が起きていて、このほかにも実はたくさんあります。
東京湾にできの悪い原子力発電所が浮かぶようなもので、保安院もなければ、許可処分もなければ、査察も一切ありません。もし事故が起きれば、関東、東京、甚大なる被害を受けます。日本政府としてなぜ簡単に総理が安全だと言うのか、理解できません。
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◆イラク問題について◆
○福島みずほ君 次に、イラクについてお聞きをいたします。
ブッシュ大統領は、十二月十七日、大量破壊兵器があったという判断については誤っていたと、自分に責任があると言いました。この発言を総理はどうごらんになられますか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) これも何回も答弁しているんですけどね。
このイラクの問題について、大量兵器が見付からなかった、なかったというから日本政府はどうなんだという質問だと思うんですけれども、日本は、国連の安保理決議にイラクが十二年間にわたって違反し続けていたと、国際社会が与えた平和的解決の機会を生かそうとしなかったと、最後まで国際社会の真摯な努力にこたえようとしないと、そういう認識の下で安保理決議に基づき取られた行動を支持したんであって、これは日本政府として正しい決定だったと思っております。
○福島みずほ君 政府は当時、大量破壊兵器があるということも理由としていました。今決定的なのは、あのブッシュ大統領ですら、十二月十四日、自分たちの判断はミステークだったと責任を認めたことです。
総理、総理自身の判断もミスがあったんじゃないですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) あの時点では、イラクが、大量破壊兵器ないと証明する機会を与えたにもかかわらず、しなかったんです。あると想定する、でも不思議ではないと思っております。
○福島みずほ君 それが完璧にミステークだったということを各国は認め、ブッシュ大統領も責任があると言いました。それでも総理はなかったと言うんですか。自分の責任はないんですか。大量破壊兵器があるとのアメリカの判断を日本はどうチェックしたんですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 日本は国連安保理決議に基づいて支持したんです。あの当時、国際社会の状況からイラクがあるかないか証明する、そういう責任を負っていたのに責任を果たさなかったんです。ということになれば、あの当時で、あると思って、あっ、持っているんじゃないかと想定しても不思議ではないと思います。
○福島みずほ君 ブリックス当時の委員長は、あと数週間待ってほしいと言いました。アメリカは当時、間違って、判断を間違っていたとはっきりブッシュ大統領は認めたわけです。国会の答弁でも、大量破壊兵器があるにもかかわらずそれを言っていないという、決議というふうに言っています。国連の決議についても、大量破壊兵器があると日本政府が判断をしたということです。
総理、いまだもって自分の判断ミスを認めないんですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 大量破壊兵器あると想定するには、あの当時不思議ではないと。しかし、日本の理由は国連安保理決議に基づいて決定したんですから、それに誤りはないと思っております。
○福島みずほ君 結果的に誤りだったわけです。判断ミスが客観的にあったわけです。
いかがですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) これは正しい決定だと今でも思っております。
○福島みずほ君 明確な情報の誤りと判断ミスがあって、それを認めないというのはひどいことです。イラクで三万人以上の人が死に、そして米兵で二千人以上の人が死に、先日アメリカ政府は、一月二十七日、退役した軍人の二万人近くがPTSDにかかっていると報道をしています。被害に遭った人たちはどうなるんですか。判断ミスの結果、日本はアメリカの戦争を直ちに支持したんですよ。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) それは過去、フセイン政権がどれだけの人を虐殺していたか。大量破壊兵器といいますか、毒ガス等、化学兵器等を使用していた。そういう中で私は国連の決議に基づいて判断をしたわけでありますので、その点はよく冷静に考えるべき問題であると、正しかったと私は思っております。
○福島みずほ君 決議以前の問題として、日本はどう情報収集したんですか。
○内閣総理大臣(小泉純一郎君) 様々な情報収集いたしましたし、最終的には国連の決議、これにのっとって支持したわけでありますので、これは今でも正しかったと思っております。
○福島みずほ君 アメリカは自分たちの情報が間違っていたと認めました。三題ばなし、BSEと原子力空母の母港化の問題と、そしてイラクにおける大量破壊兵器。アメリカの情報だけに乗って、そしてアメリカは安全だと言う。BSEの問題も、首相はアメリカが悪いと言います。違います。アメリカも悪いけれども、日本政府が開始前にチェックをしなかった。そこに共同不法行為が歴然とあります。
丸投げ、ノーチェック、無責任政治です。このために日本人の責任が、日本人、世界の人の命が危うくなるのですから、政治を放棄しているとしか言いようがありません。このノーチェック、無責任政治は直ちにやめていただくよう申し上げて、私の質問を終わります。
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