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2004年
 
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参議院 厚生労働委員会-16号 平成16年05月13日  
   
 
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○福島瑞穂君 社会民主党の福島瑞穂です。
 まず、大臣にお聞きをいたします。
 多くの国会議員が年金の保険料未納で名前が挙がっております。このことについてどうお考えでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) 多くの皆さんがこの国民年金に入っていない、誠に残念なことだというふうに思っております。
 これには制度上の問題もございますし、それから個人の注意といった問題もあるというふうに思っております。個人個人が注意をしていただかなければならないと同時に、制度上におきましてもそうしたことが起こらないような体制をやはり作り上げていかないといけないというふうに思っておりまして、最近では、新しく加入をしていただく皆さん方につきましては、二回までそれぞれ社会保険庁から連絡を申し上げたりいたしておりますが、かなり過去におきましては、そうしたことも十分になされていなかったこともあるわけでございます。早く、しかしこの体制を強化をしたいというふうに思っております。

○福島瑞穂君 改めてお聞きします。国会議員の年金未納の問題、この責任はどれほど重いとお考えでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) やはり法律を作る立場でございますから、法律を作る立場の人間が法律を守っていくというのは当然のことでございますので、その責任は重いというふうに思っております。

○福島瑞穂君 今、年金の改革法案、昨日参議院の本会議で議論になりました。立法者としてという面もありますが、国民に負担増を求めるのが今度の年金改革法案です。十四年間保険料を引き上げる、給付は引き下げる、一五%最終的には引き下げる。国民には負担増を求めながら、国会議員が、一緒に年金制度を支えていく、その決意、責任が薄いのではないでしょうか。いかがですか。

○国務大臣(坂口力君) 総論で申し上げますと、今後の少子高齢社会にどう対応していく年金制度を確立するかということになるだろうというふうに思っております。そうした意味で、少子高齢化に対応いたします制度を作り上げていくという意味では、やはり皆さん方にもお願いすべきところはお願いをしなければならないというのが我々の立場でございます。
 しかし、そのことと国会議員の話とは少し別でございまして、国会議員のことにつきましては、それぞれの立場でこれはそれぞれの御自身が気を付けていただかなければならない問題でございますし、また、皆さんがいろいろの職業を替わられましたときにそれにきちっと対応できるような制度体系というものも必要でございますから、十分そこは我々も確立をしていきたいというふうに思っております。

○福島瑞穂君 社会の中には、保険料を払いたくても払えない、あるいは厳しい生活の中で保険料を払っている人もいます。歳費をもらう国会議員になぜこのように未加入、未納の人がいるのか、大臣は理由をどこにお考えでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) それは個々人、それぞれの皆さん方の御都合によるんだろう。それは理由はいろいろだというふうに思いますが、一つは、大臣でありますとか政務官でありますとか、そういうときに、お就きになりましたときに、いわゆる共済、健康保険の方にお入りになりますけれども、しかし年金はその中には入っていない。そこを間違えて、両方入っているというふうに思われて間違われた方がかなりたくさんおみえになるということは事実でございまして、そうしたことにつきましても、これから役所としては見直しをしていかなければならないというふうに思っております。
 そのほか、今まで他の職業に就いておみえになって、そしてこの国会議員におなりになりましてから後、国会の中には国会としての年金制度があるといったこともあるものですから、そのことと混同されている方もおみえになったのではないかと思います。
 それからもう一つは、昭和三十六年以降、昭和六十年までの間は、国会議員は国民年金に入れない、あるいは入っても入らなくてもいいという時期があったことも事実でございまして、そうしたこと、その後改正されたときとの混同、そうしたこともあるというふうに思っております。

○福島瑞穂君 私は、国会議員の政治家としての資質が保険料の未納だけで語られるのは、実は非常にバランスが悪いというふうには思います。しかし、なぜこの未納問題が非常に重要な問題になっているかといえば、制度を支えていくべき、あるいは制度改革をすべき国会議員が、自分のことを棚に上げ、自分はその制度を支えないで、あるいはいろんな理由から支払わない、支えないということに関して国民が怒っていると。それはむしろ当然のことであるというふうに思っています。
 それで、政党の中では、共産党、社民党、公明党、これは全議員について公表をしました。社民党も残念ながらゼロではなかったわけですが、今後民主党も公表するというふうに言われておりますが、大臣、意見をお聞きいたしますが、すべての政党、これは年金の納入状況に、保険料の納入状況についてすべて明らかにすべきではないでしょうか。年金のこの保険料の支払のことは個人情報ではなく公人情報であるというふうに思いますが、いかがでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) それぞれの政党でこれはお決めをいただくことでございますから、それぞれが対応していただけるものというふうに思っております。

○福島瑞穂君 しかし私は、個人情報ではなく公人情報、これだけ国民の不信を受けているわけですから、厚生労働大臣としては、すべての国会議員が明らかにすべきだとお考えではないですか。

○国務大臣(坂口力君) それぞれ政党があることでございますし、それぞれで今までも党によりましては全員発表になっているわけでありますから、それぞれの政党におきましてやはりお願いをするというのが手順だというふうに思っております。やはり、明らかにしていただく方がいいというふうに私もそれは率直にそう思っております。しかし、そこは各政党でおやりをいただくという手順が必要だと思います。

○福島瑞穂君 それから、私はこの発表の時期というものも極めて重要だと考えます。特に、政権与党ですが、福田官房長官は、お辞めになられましたけれども、衆議院で通った後、公表される。そして昨日発表された政党は、参議院の本会議で審議入りするということで発表。実はもっと早い段階できちっと発表すべきではないか、政府・自民党ももっと早い段階で発表すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) ここは私が答えることではないような気もいたしますが、いずれにいたしましても、各政党できちんとやっていただくということが大事、そしてできれば早く発表していただくことが大事というふうに思っております。

○福島瑞穂君 年金の問題は、国民の皆さんに私たちが負担増あるいは制度をこうしますということなわけですから、国会議員全員が明らかにすべきであると思います。
 ところで大臣、国会議員について明らかにすることは望ましいというふうに言っていただきましたが、この法案を提案する側の政権、内閣についてはより強く明らかにすべきであるというふうに考えますが、副大臣、政務次官、政務官、これについて大至急明らかにしていただきたいのですが、いかがですか。

○国務大臣(坂口力君) それぞれの大臣の取扱いにつきましても、それぞれの大臣が自分で発表するという手順を踏んだわけでございます。副大臣あるいは政務官につきましても、それぞれの責任において処理をしていただくということが大事だというふうに思っております。

○福島瑞穂君 これはもう自己責任のレベルではありません。個人情報ではなく、この年金改革法案を提案する厚生労働省としてきちっと明らかにすべきだと考えますが、いかがでしょうか。
 厚生労働省こそが、この年金を、こういう負担増を求めるという改革法案、私たちからすれば改悪法案ですが、提案をしていらっしゃいます。改革をする、あるいは負担増を求める役所、政権側が自ら明らかにしないのは不公平だと考えますが、いかがでしょうか。信頼を回復する上でも明らかにしてください。

○国務大臣(坂口力君) 不公平かどうかは別にいたしまして、発表していただくように私もお願いをしているところでございますから、それぞれで発表していただくということになるだろうと思います。

○福島瑞穂君 それぞれお願いをしていらっしゃるということですが、これはやはり大臣、個々人の問題ではない。お願いして、じゃ発表しない人がいたらどうされるおつもりですか。

○国務大臣(坂口力君) そこまで詰められますと私も答えにくいですが、それぞれで発表していただけるものと信じております。

○福島瑞穂君 大臣が信じていらっしゃるということですが、これは、負担増を求めるこの法案の審議の前提条件として、やはり私たちはクリーンに、フェアにやっぱりこの法案に向かうと。残念ながらどの政党にも未納者はいたわけですが、そのことも踏まえながら、やはりこのこと、国民に対して、この年金を議論するに当たって、私たちは本当にフェアに透明化して議論するということが必要だと思います。大臣、大至急、再度説得してくださるよう約束していただけますか。

○国務大臣(坂口力君) 先ほどから申し上げているとおりでございまして、私は私の立場でそれぞれの皆さん方にも役割を果たしていただくようにお願いをしているところでございます。

○福島瑞穂君 この委員会としても、副大臣、政務次官、政務官、そしてこの厚生労働委員会のメンバー全員について明らかにしてくださるよう、委員長に求めます。

○委員長(国井正幸君) 後刻、理事会で協議をさせていただきます。

○福島瑞穂君 それから、修正案提案者の長勢議員のことですが、修正案提案者ですので、この点についても明らかにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。(「だれ」と呼ぶ者あり)大臣。──大臣、答えられない、分かりました。
 では、それは委員長いかがでしょうか。──委員長も答えられないか。
 そうしたら、済みません、では、これは長勢修正案提案者に要望を、強く要望いたしたいというふうに思います。
 私はやはり、もちろん、我が党も全くゼロではなかったことは残念なんですが、ただ、正直言ってショックを受けております。
 というのは、私は、なぜ国会議員で、特に経済的に困窮しているわけでもないのに、なぜ未納が起きるのか。それは、一つは議員年金の存在があると思います。私は、議員年金は、もう議員を辞めた後はもう平等に国民と同じにすればいいと、廃止をすればいいと個人的には考えております。
 そして二つ目は、実は国会議員は、国民年金がどうなろうが、基本的に自分の問題ではないというふうに思っているのではないか。自分の問題として年金の問題を考えるということが国民から強く求められているというふうに考えております。その意味で、この年金の改革法案、まあ私たちからすれば改悪法案ですが、審議する前提として、私たちがやはりこの問題を重く受け止め、真摯に向かうということを強く申し上げたいと思います。
 で、大臣、早く公表し、きちっと審議がとことんできるようによろしくお願いします。
 ところで、先ほどから大臣は制度の複雑さということを言っています。確かにそれもあると思います。国民の皆さんにとっては正にそうです。実は、私としても、無年金の人たちに多く会ってきました。三号被保険者で届出をしなかった、あるいは、女性は特にそうですが、一号、二号、三号と変わっていく。パートタイマーの人は、厚生年金未加入、国民年金払うのにもお金がない、あるいは忘れてしまう。あるいは、制度をいろいろ転々と、職歴を転々とするうちに、そのことが、届出を忘れてしまうということもあります。
 この参議院の厚生労働委員会できちっとした制度論、負担と給付の問題、今後、年金制度が無年金者や未納者を生まないためにどうあるべきかということについてとことん根本的に議論をしていきたいと考えております。
 次に、薬事法の問題についてお聞きをいたします。
 パートタイマーの、パートの薬剤師の問題についてまずお聞きをします。
 薬剤師は、女性と男性では女性が多いですけれども、現実はパートの薬剤師も多いです。パート薬剤師の比率、また薬剤師会への加入率、研修の実態などの具体的調査は行っていらっしゃるのでしょうか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) 薬剤師の職業紹介事業を実施しております地区の薬剤師会に伺った結果によりますと、約三割が非常勤の薬剤師による就職であるというふうに聞いております。それから、厚生労働省の調査結果におきましても、勤務時間に換算をいたしまして、約二五%の勤務について非常勤の薬剤師が従事しているのではないかというふうに思っております。
 それから、お尋ねの日本薬剤師会の加入状況でございますが、常勤、非常勤の区別にかかわらず加入することができるということになっておりまして、加入薬剤師のうちの非常勤の薬剤師さんの占める割合というのは承知をいたしておりません。
 それから、どちらにしても、そういう研修等の問題につきましても、常勤、非常勤の区別にかかわらず受講できるわけでございまして、そういう意味では、非常勤の方だけの割合等については特に把握をいたしておりません。

○福島瑞穂君 厚生労働省として、このパート薬剤師の問題について今後取り組んでいただきたいと思いますが、それについてお考えをお聞かせください。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) 厚生労働省としても、常勤の薬剤師さんと非常勤の薬剤師さんと別に区別をするつもりはございませんので、資質の向上を図っていくということは当然大事なことであると考えておりますので、必要に応じ、実態の把握に努めていきたいというふうに考えております。

○福島瑞穂君 例えば佐賀県女性薬剤師会を見ますと、研修の場を提供しよう、あるいは女性たちで女性薬剤師会を作って研修しようなどしています。是非、この非常勤の薬剤師の人たちの研修その他、是非是非、力を入れていただきたいということを要望として申し上げます。
 次に、一人薬剤師問題についてお聞きをいたします。
 現在、二四%が一人薬局という数字もあり、また中小病院など薬剤師が一人しかいない施設では、調剤業務以外の服薬指導なども十分できるとは言い難い状況があります。つまり、薬剤師さんといっても、一人でやっていらっしゃると。この問題をどのように解決、あるいは問題があるとお考えなのか、何か施策が必要だとお考えでしょうか。

○政府参考人(岩尾總一郎君) 医療法では、調剤業務や病棟における服薬指導などの状況を踏まえて、入院患者数や外来処方せんの枚数に応じて病院における薬剤師の配置標準を定めております。
 病院薬剤師会の委員会の調査でそのような結果が出たということを承知しておりますが、個々の病院においては、配置標準などを踏まえて患者の状態や業務の実態に即して適切な薬剤師数を確保し、服薬指導への活用などを図っていると受け止めております。

○福島瑞穂君 ちょっと、どういうふうに問題を、もう少し具体的に言っていただけますか。

○政府参考人(岩尾總一郎君) 調査結果では、その数が少ない、あるいは一以下だということがあったというふうに出ておりますが、私どもとしては、詳細は不明ですけれども、全く薬剤師がいないというのであれば、それは不適切だと思っております。
 したがいまして、各病院に対しましては、都道府県が医療法の第二十五条に基づく立入検査を行っております。そのような中で、薬剤師の適切な配置なども指導しているというふうに考えております。

○福島瑞穂君 病院薬剤師の配置基準についてですが、現行基準では、一般病床は入院患者七十人に一人、外来処方せん七十五人に一人ですが、これでは全く足りないのではないかとも考えられます。どのように増加を考えていらっしゃるでしょうか。

○政府参考人(岩尾總一郎君) 現在の薬剤師の配置標準ですが、平成十年に改正されてこのようになりました。そしてその後、平成十三年十月に、この薬剤師の配置標準についての検討会の報告書が出ましたが、それによりますと、医師法上の人員配置基準の見直しについては今後の推移を見極めることが必要であるが、現時点では平成十年に定められた基準を直ちに変更する必然性は認められなかった、今後、薬剤師の需給、薬剤師の業務内容や配置の実態、薬剤師養成における臨床教育の充実等の進展を踏まえ、三年後をめどに人員配置基準の検討を行うこととなっております。
 私ども、三年たったということで、薬剤師による服薬指導、薬歴管理などの業務、それから当該病院の患者の状態や医師、看護師等の業務分担の状況に応じて、実施状況が様々であることを踏まえて今後検討していきたいというふうに考えております。

○福島瑞穂君 専門薬剤師の育成についてお聞きをいたします。
 医療の高度専門化に伴い、薬剤師も高度専門化する必要があるのではないでしょうか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) 御指摘のように、最近非常に医療が高度化をしておりますし、また複雑化していると。それからまた高齢者の方も大変増えております。したがいまして、そういう状況がかなり変化をしております。そういう中で薬剤師さんの問題をどう考えるかということですが、一つは、薬剤師さん全般の資質を向上させるということは当然大事なわけでございますけれども、それと同時に、やはり専門分野に特化して、そうした薬剤師さんもチーム医療の中でどういう役割を果たしていただくかという意味でも大変大事なことだというふうに思っております。
 専門の薬剤師の養成につきましては、団体の方でも、例えばがんの療法なんかにつきましては、そういう認定制度みたいなものをスタートしようと取組が進められているという面もございますし、私ども厚生労働省といたしましても、そういう生涯研修、卒後研修を充実させるというときに、特定の分野の専門性を高めるということについても十分配慮してこれから研修の在り方について検討していきたいというふうに思っております。

○福島瑞穂君 教育機関、薬学教育が四年制から六年制になることについて、教育期間が延びることで、実務担当者の増員、施設受入れの問題、また学費の増加、これはロースクール、法科大学院のときなども議論になりましたけれども、学費の増加などが発生すると思われますが、対策をどう考えていらっしゃるでしょうか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) お尋ねのまず第一点の実務実習の関係でございますが、実務実習の指導につきましては、実習生を受け入れる病院、薬局の薬剤師が実務で指導をするということでございます。したがいまして、指導をする薬剤師の養成に当たりまして、現在、指導薬剤師養成のためのプログラム、あるいは実施施設の基準などについて検討を行っております。逐次、検討結果を実施に移していきたいというふうに思っております。したがって、そういう実習の受入れ施設におきましては、そういう指導の薬剤師が配置されるようにこのプログラムに基づいて養成をしていきたいと思っております。
 それから、二つ目のお尋ねでございますけれども、実習の受入れ体制の関係でございますが、これは文部省の関係でございますけれども、薬局につきましては、日本薬剤師会が薬学教育協議会と連携をして地域ブロックが受入れ薬局を調整するシステムを構築するという方向で検討をいたしておりますし、また病院につきましては、従来から薬学教育協議会が実習施設の調整を実施をいたしております。この辺につきましては、文部科学省とも今後連携をしながら、円滑かつ適切な実務実習ができるように努めたいと思っております。
 それから、最後のお尋ねでございますが、学費の関係でございますけれども、これは日本学生支援機構による奨学金事業に加えまして、各大学が実施をする授業料の減免等の奨学事業につきましても、従来の取扱いを更に踏まえて適切に対応されるというふうに私どもは承知をいたしております。

○福島瑞穂君 司法試験とロースクールの関係のときも、現場でこれから受験する人たちが混乱したり、どうしようというのがあることなどについて議論になりましたが、同じようなことがこの薬剤師国家試験受験資格の経過措置について、受験生たちはやっぱり人生懸けて受験するわけですから、非常に不安を感じている面もあると思います。
 受験生が、受験生というか受験者が混乱しないように周知徹底をする、制度について、ということは大変必要だと思いますが、どうお考えでしょうか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) 今回の薬剤師の六年制の教育の問題でございますが、一定の期間、経過的な措置を例外的、限定的に設けておりまして、四年制の学部であっても卒業して一定の要件を満たす場合には薬剤師の国家試験を受験できるということもございます。したがいまして、その辺、制度の周知については十分文部省とも連携をして、各大学に十分にお伝えをしたいというふうに思っております。

○福島瑞穂君 医療過誤がよく、よくというか、よく問題になったり発生をしたりするわけですが、医療ミスが起きないように、例えば製品情報のコード表示化、データベース化ということで、あるいは医療機関等における通信、情報通信技術の活用等の事故防止策の普及は必要だと考えますが、いかがでしょうか。

○政府参考人(阿曽沼慎司君) 医療機関全体の事故防止対策については医政局長の方からお話があろうかと思いますが、医薬品に特にまつわるような問題につきましては、今おっしゃったように、コード化をするとか、あるいは紛らわしい名前をやめていただくように指導するとか、そういうことを徹底して、薬にまつわるミスが大変多いものですから、そこはできるだけ減らしていくように考えていきたいというふうに思っております。

○政府参考人(岩尾總一郎君) 昨年の十二月に、大臣の方から医療事故に関する緊急アピールというのを出させていただきました。人に対する施策、物に対する施策、そして病院等施設に対する施策ということで様々な指示を大臣から受けております。これに基づきまして、今年度も精力的に事故防止に向かってやっていこうというふうに今考えております。

○福島瑞穂君 医療事故防止のために周知徹底や工夫をされることを本当に心からお願いを申し上げます。
 それで、冒頭、年金の問題について質問をいたしました。改めてちょっと厚生労働大臣にお伺いしたいことがありますので、よろしくお願いします。
 先ほど、制度が複雑でその改善が必要である、あるいは工夫が必要である、運用の面で必要である旨の答弁がありました。国会議員、あるいは厚生労働大臣であった人たち、あるいは厚生労働委員会に属する人ですら間違ってしまう、あるいはうっかりしてしまう、あるいは別の理由があるかもしれませんが、そのような状況はやはり異常であると。制度の問題もあるのだというふうに思いますが。
 ところで、お聞きをします。今度の年金改革法案は、その複雑さの問題点を解消する制度になっているのでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) これはまあ制度というよりは運用の仕方だというふうに私は思いますね。
 例えば、健康保険の問題を見ましても、組合健保、政管健保、そして国民健康保険と、こういろいろあるわけです。国保の、この国民健康保険その他、この健保の問題というのはそれほど皆さん間違いを起こしていないですね。だけれども、同じように、地域保険でありますものと職域保険でありますものとが存在するわけでありますけれども、年金の場合にはそこがスムーズにいっていないというふうに私は思っております。医療の場合にはもうすぐに必要性があるということもそれはあるでしょう。しかし、私は運用の在り方というものに大きく影響しているというふうに思っておりますので、その辺につきまして私は改善をしていく必要があるというふうに思います。
 年金の制度そのもの、例えば一元化の議論がいろいろ出たりいたしております。一元化することに私も反対でございませんが、一元化したといたしましても、どうこれを皆さんにお支払をいただくかという問題は残るわけであります。ですから、そうしたことを考えていきますと、これは制度をどういうふうに作り上げていくかということと深くかかわっているというふうに私は理解をいたしております。

○福島瑞穂君 女性と年金でも申し上げていますが、女性が一号、二号、三号と分けられ、だれと結婚したかによって一号、二号、三号と分けられると。一号被保険者の妻は、自分が保険料を払っていなければ無年金になるわけですし、パートタイマーの人が厚生年金加入をせず、国民年金にも加入しなければ、シングルであればまた無年金になると。多くの無年金の人たちを見てきますと、明らかにやはり制度上に欠陥があると。
 先ほど大臣は、私は一元化に反対ではないというふうにおっしゃいました。それであれば、中途半端な年金改悪法案を出すのではなく、負担増の年金改悪法案を出すのではなく、一元化の議論を今からすぐ始めるべきではないでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) 負担と給付の問題と制度の問題は違うと私は思います。いずれの制度を作ったといたしましても負担と給付は付いて回ります。少子高齢社会に対応できる負担と給付というのはどの制度にしましても当然付いて回るわけでありまして、払っていただく皆さんが減っていく、受けていただく皆さん方が増えていく、入るは減っていく、そして増えていく、そういう状況の中でありますから、これは制度の問題とこの人口構造の問題と絡んだ話でございまして、いかなる制度にしましてもこの問題は付いて回ると思っております。

○福島瑞穂君 しかし、この年金改革法案が無年金の人たちを防止する役割を果たしているでしょうか。

○国務大臣(坂口力君) 最近は無年金の皆さん方が起こらないように配慮をいたしております。例えば、どこかの企業にお勤めの皆さん方が一号被保険者になられましたときには、それがちゃんと一号被保険者というふうに位置付けられるようにいたしておりますし、以前のようにそれは御本人がちゃんと届けてもらうまでそのことが明確でなかったのとは、大分最近は違ってきております。ですから、過去の問題と現在の問題と今後更に改革をしなければならない問題と、併せてあるというふうに思っております。

○福島瑞穂君 根本的な制度論の議論をこの厚生労働委員会でやるべきだというふうに思いますし、やっていきたいと考えています。
 ただ、国会議員ですら、国会議員ですら、あるいは大臣経験者ですら間違えるような年金の制度が、国民にとって分かりやすく、使いやすく、また保険料をきちっと払おうと思うような制度になっていないという根本的な問題を何ら解消していないという点も問題だと思います。
 最後に、この年金未納問題につきましては、やはり私たち国会議員が、そしてこの法案を提案をしていらっしゃる厚生労働省、副大臣、政務次官、政務官、そして修正案提案者、率先して大至急自分の状況について情報公開をしてくださるよう、これは公人情報であり、国民の皆さんの信頼がないところで私たちは年金の議論はできないということを強く申し上げ、私の質問を終わります。




 
       

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